今回ご紹介するのは10.8Vインパクトドライバ『TD111D』。
マキタ10.8V機種のハイエンドモデルでブラシレスかつモード切替機能有り。
プロの方であれば主にセカンド機として、DIY用途であればインパクトを使い倒してやるんじゃい!という方向け。
今回は、「TD110D」では満足できないという方に『TD111D』についてレビューしていきます。
こんな方にオススメ♪
- DIY用途とはいえインパクトの使用頻度が半端ない
- TD110Dでは満足できそうにない。
- 機能のためなら多少の価格差は許容できる
\当ブログの推しインパクトドライバまとめ記事はコチラ/
TD111Dのラインナップ
『TD111D』のセットラインナップは全部で3種類。
本体のみの「TD111DZ」、セットのバッテリーが1.5Ahの「TD111DSHX」、バッテリーが4.0Ahになった「TD111DSMX」。
各々の末尾にBが付いていないのが本体色が青色、Bが付いたのが本体色が黒色になってます。
英字が並んでて何が違うの?と混乱しちゃいますが、落ち着いて見てみましょう。
TD111DZ/TD111DZB:本体のみ
本体色 | DZ:青 / DZB:黒 |
バッテリー | 無し |
充電器 | 無し |
収納ケース | 無し |
その他付属品 | No.2(+)ビット、フック |
TD111DSHX/TD111DSHXB:1.5Ahバッテリー2個
本体色 | DSHX:黒 / DSHXB:黒 |
バッテリー | 1.5Ah×2個 |
充電器 | 付属 |
収納ケース | ハードケース |
その他付属品 | No.2(+)ビット、フック |
TD111DSMX/TD111DSMXB:バッテリー2個(ハードケース)
本体色 | DSMX:青 / DSMXB:黒 |
バッテリー | 4.0A×2個 |
充電器 | 付属 |
収納ケース | ハードケース |
その他付属品 | No.2(+)ビット、フック |
TD111Dの価格帯
ラインナップ | 定価 | Amazon価格 (2023年8月時点) |
---|---|---|
TD111DSHX | 34,200円 | 24,500円 |
TD111DSMX | 41,300円 | 28,200円 |
TD111DZ | 18,400円 | 13,500円 |
TD110DZ | 11,400円 | 8,000円 |
WH12DD | 20,100円 | 14,970円 |
同じマキタの10.8Vインパクトとしては最も高価で、本体のみでも13,500円。
機能が劣る「TD110D」とは実販売価格としては約5,000円の差額になります。
HiKOKIの同等機種「WH12DD」は約15,000円なので、それよりかは1,500円ほどお得。
また、時期によって色(青/黒)によっても数100円〜1,000円ほどの価格差がついてることもあるので、色にこだわらなければ、その時の安い方を選ぶといいかと思います。
自分が購入した時は黒の方が500円くらい高かったんですが、カッコいいと思って黒を買っちゃいました。
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TD111Dの外観とサイズ・重量
外観・基本スペック
今回購入したのは『TD111DZB』。
マキタさんぐらいでしか見ないこの台形型の箱。
中身は『TD111D』本体と、フック、No.2プラスのドライバビットに、取扱説明書となってます。
ちなみに『TD111DSMXB』であればこのようなセット↓
『TD111DSHXB』になるとバッテリーが4.0Ahではなく、1.5Ahの小容量バッテリーに変わります。
4.0Ahバッテリー取り付け時。
10.8Vの場合、バッテリー自体が小さいこともあって、全体的にやはりコンパクト。
重さは1154gで「TD110D」よりも数十g軽くなってますが、誤差範囲内で、体感では分からないレベルの違いですね。
1.5Ahの小さめバッテリーを取り付けた場合は1kgを切る軽さ。
これだけ軽くてコンパクトなのに135N・mのパワーをウチに秘めており、抜け目のないインパクトです。
各種機能
機能 | 内容 |
---|---|
モード設定 | 有り |
ビットワンタッチ取り付け | 非対応 |
防水・防塵 | 非対応 |
Bluetooth通信 | 非対応 |
モード設定可能
モード設定の種別は弱/強/楽らくモードの3種類。
モード | 回転数(回転/分) | 打撃数(回/分) |
---|---|---|
弱 | 0〜1,300 | 0〜1,600 |
強 | 0〜3,000 | 0〜3,900 |
楽らく | 変動 | 変動 |
ミニビスを締める時などパワーが強すぎると、ネジの頭を飛ばしたり、材を壊してしまったり。
そういった失敗が起きにくいようモード切り替えで回転数や打撃数を切り替えられるようになってます。
また、楽らくモードではトリガーの引き具合を一定にしていても、回転数/打撃数を調整してくれるため、カムアウトしたりといった失敗を軽減してくれます。
なお、インパクトマスターの方々はわざわざモード切り替えせずとも、トリガーの引き具合で微調整できてしまうわけですが。。。
自分もその域に達してみたい
その他機能は非対応
その他、差し込むだけでビットが取り付け可能なワンタッチビットスリーブや防塵・防滴、Bluetooth通信には非対応となってます。
屋外作業・粉塵環境での作業がメインの方にとっては少々耐久性が心配かなといったところですね。
他機種との比較
『TD111D』のライバル機種HiKOKI「WH12DD」と比較してみます。
マキタ10.8Vの下位機種TD110Dとの比較はこちらのページで↓
インパクトの入門機【マキタ_TD110DZ/TD110DSHSW/TD110DSHX_インパクトドライバ_評価レビュー】
TD111D | WH12DD | |
---|---|---|
トルク(N・m) | 135 | 135 |
回転数(回転/分) | 3,000 | 3,200 |
打撃数(回/分) | 3,900 | 4,000 |
モータ | ブラシレス | ブラシレス |
モード | 弱/強/楽らく | 弱/強/テクス |
本体価格 | 18,400円 | 20,100円 |
スペックはほとんど一緒ですが、大きな違いはモードの種類。
強弱の設定の他に『TD111D』は楽らくモード、「WH12DD」はテクスモードとなっており、よく行う作業の中身によってどちらの機種にするか選択するといいと思います。
木材へのビス打ちがメインなら『TD111D』、テクス(金属用のドリルネジ)がメインなら「WH12DD」といったところです。
インパクトの扱い慣れてるし、楽らくモードやテクスモードを使うことは無いかなって方は単純に2,000円ほど安い『TD111D』で良いですね。
実際に使ってみる
コーススレッドやらピアスビスやら試し打ち
材料 | ビス種類 | 長さ | モード |
SPF材 | スリムビス | Φ3.3×45mm | 弱 |
コーススレッド | Φ4.8×90mm | 強 | |
Φ5.2×120mm | 強 | ||
楽らく | |||
LGS(スタッド+ランナー) | ドリルビス | Φ4.0×13mm | 弱 |
鉄板(厚み3mm) | Φ4.0×10mm | 強 |
材料/ビス種類に合わせて強弱を切り替えて使用できるので、ネジをバカにしてしまったり、打ち込みすぎてしまったりといった失敗が少なくなる。
もちろんモード設定が無くともトリガー操作で調整は可能なわけですが、それでもリミットを掛ける意味でも弱設定は重宝します。
楽らくモードでは打ち始め・ビスが不安定なときは少ない回転数で、ある程度打ったところから回転数を上げていくのでカムアウトしにくくなってるなぁとの印象ですね。
コーススレッド120mmのビス打ち速さ
当ブログでは120mmのコーススレッドのビス打ち速さで各機種を比較。
※木材硬さの違いや、トリガーの引き方の微妙な違い等の条件で誤差は多少あると思いますのであくまでも参考までに。
120mmのコーススレッドを1本打つのに大体4秒。
マキタ・HiKOKI10.8Vインパクトの中では2022年7月までは首位だったんですが
2022年8月の「WH12DCA」(HiKOKI)登場で首位の座を明け渡したたカタチです。
同じマキタ10.8Vの「TD110D」は8秒近く、「TD090D」は10秒強かかるので、それと比べると半分以下の時間でビス打ち可能。
DIYなら特に気にしなくてもいいと思いますが、プロの方のセカンド機としては『TD111D』の方が作業効率化できていいですね。
最速求めるならWH12DCAですが、『TD111D』より4,000円ぐらい高い。
TD111Dのメリット・デメリット
というわけで、情報をまとめると。。。
メリット | デメリット | ||
〇 |
マキタ10.8Vインパクトでビス打ち最速 | ✕ |
TD110Dよりも5,000円ちょっとお高め |
〇 | 1.5Ahバッテリなら0.9kgの軽さ | ✕ | APT等の防塵・防滴機能は無し |
〇 | ブラシレスで省メンテ | ✕ | 10.8V最速を求めるならHiKOKIのWH12DCA |
というわけで、冒頭にも記載してましたが、『TD111D』をオススメできる人は
こんな方にオススメ♪
- DIY用途とはいえインパクトの使用頻度が半端ない
- TD110Dでは満足できそうにない。
- 機能のためなら多少の価格差は許容できる
まとめ
ということで今回は『TD111D』をレビューしました。
たまのDIY用であればオーバースペックかと思いますが、楽らくモードは初心者にとってはありがたいモード。
予算が合うのであれば『TD111D』を選んでも、「失敗したぁ!」となることは少ないと思います。
何よりいい工具を持ってるとDIYも楽しくなりますからね。
では。みなさんが自分に合った電動工具に出会えることを願って。
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