今回ご紹介するのはマキタの10.8Vインパクトドライバ『TD110D』。
10.8Vのブラシモータでモード設定等は無し。
だけどその分、安く手に入るため、インパクトってどんなもんやろ?とりあえず何かあった時のために1台持っとくかぁ。という方向け。
今回はそんなインパクトエントリーモデル『TD110D』についてレビューしていきます。
こんな方にオススメ♪
- DIY用途
- インパクトを頻繁に使う訳ではない
- 機能よりも価格重視
別の機種が良さそうな方
\当ブログの推しインパクトドライバまとめ記事はコチラ/
TD110Dのラインナップ
TD110Dは本体のみの「TD110DZ」、バッテリー1個と充電器がソフトケースに入った『TD110DSHSW』、バッテリー2個と充電器がハードケースに入った「TD110DSHX」の3種類。
ドライバドリルのDIY入門機として最適な「DF033D」と似た構成になってます。
ただ、バッテリー1個のセットは本体色が白のみなので、好みじゃないという方は残念ながら「TD110DZ」か「TD110DSHX」を。
DIYerにとってはバッテリー1個で十分なことが多いので、白でも構わないという方にはTD110DSHSWのラインナップは嬉しいですね。
TD110DZ/TD110DZW:本体のみ
本体色 | 青/白 |
バッテリー | 無し |
充電器 | 無し |
収納ケース | 無し |
その他付属品 | No.2(+)ビット、フック |
TD110DSHSW:バッテリー1個(ソフトケース)
本体色 | 白 |
バッテリー | 1.5Ah×1個 |
充電器 | 付属 |
収納ケース | ソフトケース |
その他付属品 | No.2(+)ビット、フック |
TD110DSHX :バッテリー2個(ハードケース)
本体色 | 青/白 |
バッテリー | 1.5A×2個 |
充電器 | 付属 |
収納ケース | ハードケース |
その他付属品 | No.2(+)ビット、フック |
TD110Dの価格帯
ラインナップ | 定価 | Amazon価格 (2023年7月時点) |
---|---|---|
TD110DSHX(W) | 27,100円 | 18,500円 |
TD110DSHSW | ?? | 14,300円 |
TD110DZ(W) | 11,400円 | 8,000円 |
TD111DZ | 18,400円 | 13,482円 |
TD090DZ | ?? | 8,000円 |
TD110DSHSWのランナップはマキタ公式HPに載ってないので定価は不明。
実販売価格としては、バッテリーも何も持ってないという方は15,000円の予算が確保できれば「TD111DSHSW」を購入可能です。
同じ10.8V機種と本体のみの価格で比べると差込式バッテリーのコンパクトタイプ「TD090DZ」と同価格。
より高機能な「TD111DZ」は「TD110DZ」よりも5,000円ちょっとお高くなるので、使用頻度が高くないのであれば「TD110DZ」で十分です。
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TD110Dの外観とサイズ・重量
外観・基本スペック
購入していたのは『TD110DZ』。
数年前に購入したもので箱がどこかに行ってしまっていたので箱の写真は無しです。。。
外観的には上位機種と比べるとやっぱりおもちゃ感は出ますが、それでもインパクトとしても役目は十分果たしてくれます。
1.5Ahバッテリー取り付け時。
まさに10.8V機種といったところで全体的にかなりコンパクト。
重さも大体1kgと軽量なので女性の方でも簡単に取り扱える機種になってます。
LEDは首元にぽつんと。かわいらしい感じで設置されてます。
暗い中で照らすとこんな感じ。
ポツンとの割には意外と明るく照らしてくれるんで、薄暗い場所での作業でも割といけちゃいます。
各種機能
機能 | 内容 |
---|---|
モード設定 | 非対応 |
ビットワンタッチ取り付け | 非対応 |
防水・防塵 | 非対応 |
Bluetooth通信 | 非対応 |
上位機種に見られる上表の各種機能は一切搭載されておりません。
ただ、その分安価になっていることもありますし、そもそもDIY用途としてであればそこまで求めていないも事実。
機能がいろいろ付随し、使い方のレパートリーが出ることで、初心者にとっては反対に使い方がよく分かんないという事態にも陥りそうですし。
いい意味で機能を削ってくれているラインナップになってるのかなと思います。
TD111Dとの比較
比較のため、どちらも4.0Ahバッテリーをはかせてます。
機能的な違いで大きなところはトルク値とモード切替の有無。
ビス打ちの速度や、作業の正確性に差が出てくるところですが、DIY用途ならそこまで求めない方も多い。
また、『TD110D』はブラシモータ、TD111Dばブラシレスモータでその分ヘッド長が短くなっており、取り回しは「TD111D」の方が上。
狭所作業時に、あぁあと数mmインパクトが短ければぁ!と地味にヘッド長の差が致命的になることも稀に、ですね。
また、ブラシモータ(『TD110D』)は中のブラシと呼ばれる部品の定期的な交換が必要になるため、メンテの手間がかる点は注意が必要です。
実際に使ってみる
コーススレッドやらピアスビスやら試し打ち
取り回しやすさはやはり10.8Vの良いところ。
ヘッド長はTD111Dと比べて18mm長めで、比較すると取り回しやすさは「TD111D」が上ですが、あくまでも比較すればの話。
『TD110D』しか知らなければ気にならないと思います。
あとはモード設定が無く、トリガーの引き具合で自分で調整が必要なため、初心者の方は慣れるまでは頻繁にカムアウトしたり、ビス舐めしたり、ネジをバカにしてしまったりすると思います。
10.8Vの上位機種「TD111D」であれば強弱の設定に加え、「楽らくモード」といって勝手に回転数を調整してくれるモードもあるので、トリガー操作に自身の無い方は+5,000円で「TD111D」を選択するのも悪くない。
ですが、失敗しながら覚えていくのがDIY。頑張って『TD110D』で戦う人の方がスキル向上は早いと思います。
コーススレッド120mmのビス打ち速さ
当ブログでは120mmのコーススレッドのビス打ち速さで各機種を比較。
※木材硬さの違いや、トリガーの引き方の微妙な違い等の条件で誤差は多少あるかと思いますが、参考までに。
18や36V機種と比べるとかわいそうではありますが。。。最速機種のTD173Dと比較しても、6秒もの差。
プロが一日に何百本もビス打ちするならその差が大きな差になってきますし、「遅っ!!!!(イライラ)」てなってしまいますが。
DIY用途であれば打っても数十本。しかもそれがどれくらいの頻度であるのか。。。
ということで、DIYならビス打ちの速度はさほど気にしないでOKです!
かなりのせっかちさんとか、DIYとは言え結構な頻度でインパクト使うからなるべくストレスフリーで、を求める人は「TD111D」や「WH12DD」あたり、予算との折り合いで。
わたくし、割とせっかちな方ですがTD110Dでも全然大丈夫です。
ちなみに最近よく出ているホームセンターブランドのインパクトだと120mmのビス打ちに10数秒かかったりするので、さすがにそれはDIYでも少々イラっとするレベル。。。
TD110Dのメリット・デメリット
というわけで、情報をまとめると。。。
メリット | デメリット | ||
〇 |
お財布に優しい | ✕ |
モード切替が無いので慣れが必要 |
〇 | いい意味で機能が無くシンプルで扱いやすい | ✕ | ブラシモータなので定期的なメンテが必要になる |
〇 | DIY用途としては十分な機能 | ✕ | バッテリー1個のセットは本体色が白しかない。 |
というわけで、冒頭にも記載してましたが、『TD110D』をオススメできる人は
こんな方にオススメ♪
- DIY用途
- インパクトを頻繁に使う訳ではない
- 機能よりも価格重視
別の機種が良さそうな方
- DIYとは言えど頻繁にインパクトを使う
⇒マキタの10.8V「TD111D」、HiKOKIの「WH12DD」 - 10.8Vでもよりプロ向けの機種が欲しい
⇒HiKOKIの10.8V「WH12DCA」
まとめ
ということで今回は『TD110D』をレビューしました。
DIYを始める方にとって一番初めに手に取りやすい機種で、DIY作業であれば十分な性能を持っている機種です。
高機能なTD111Dに目移りしそうなところで、予算が合えば大は小を兼ねるで「TD111D」を購入するに越したことはないですが、『TD110D』でも十分な方が多いかと思います。
ちなみに、ドライバドリルの「DF033D」と並べて統一感をだすのもまた、ちょっとしたコレクション感が出て良きです。
では。みなさんが自分に合った電動工具に出会えることを願って。
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