今回ご紹介するのはDCMの10.8V電動ドライバドリル『T-DD108V(スターターキット)』。
「くらしの夢をカタチに」のCMでおなじみのDCM。
インテリアや便利雑貨のイメージはありましたが、まさか電動工具まで取り扱っているとは。
抜け目無しDCM。。。
とは言っても、価格は安いみたいだけどもスペックや性能はいかがなもの?
DIY初心者だけどもDCMの電動ドライバドリルで十分??
と気になっている方のためにも、マキタ・HiKOKIの電ドラは一通り扱ってきた筆者が、DCM製『T-DD108V』についてレビューしてきたいと思います。
DCMインパクトドライバ「T-ID108V」のレビューはコチラ↓
⇒DIYをオシャレに楽しむなら【DCM製T-ID108V_評価レビュー(インパクトドライバ)】
メリット | デメリット |
・DCMブランド電動工具とバッテリが使い回せる |
・価格ほどのメリットが見いだせない |
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商品ラインナップ
『T-DD108』は電動ドライバドリル本体のみと、スターターキットと呼ばれるバッテリと充電器がセットになった商品があります。
商品型式 | T-DD108V | スターターキット |
---|---|---|
定価 | ¥4,378 | ¥8,778 |
色 | 白 | 白 |
バッテリー | - | 1個 |
充電器 | - | 〇 |
ケース | - | ソフトケース |
その他 | - | (+)ビット |
商品リンク |
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楽天 |
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商品型式が微妙に違うけど、性能だったり中身が違ったりするの?
セット品や色が違うだけで本体は同じ物。
T-DD108Vの外観とサイズ・重量
外観・基本スペック
今回購入したのは『T-DD108Vのスターターキット』で、セット品は以下の通り。
- 本体
- バッテリー(1個)
- 充電器
- (+)ビット
- 取扱説明書
- ソフトケース
バッテリは差込式で電ドラ本体の下から差し込むカタチ。
握ってみた感じでは、差込式バッテリであるが故、ちょっとグリップが太め。
バッテリーについて
『T-DD108V』に適合するバッテリーは以下の通り。
- T-BP108V15A (10.8V-1.5Ah)
の一種類のみですが、他のDCMブランド電動工具とも共用可能です。
インパクトやサンダー、ジグソーなど、DIYでも使用頻度の高い電動工具でバッテリを使い回せるメリットは非常に大きい。
また、白を基調としたデザインでDCMシリーズで電動工具を揃えるとそれだけでオシャレ。
おなじシリーズで集める楽しみもありますね。
騒音値は
空転時の騒音値は78dB程度。※当ブログ調べ
マキタのDF030Dと同じレベルで、電動ドライバドリルの中では静かな部類です。
実際に使ってみる
実際に木材へのネジ打ちと穴あけをしてみた結果です。(動画は冒頭にあります)
使用木材 | 作業 | サイズ | 評価 |
SPF |
ネジ締め |
Φ4.2mm×65mm |
下穴有り:〇(可能) |
Φ4.8mm×90mm | ✕ (やめておいた方が無難) |
||
穴あけ | Φ10mm穴 | 〇 (問題なし) |
|
Φ21mm穴 | △ (できなくはない) |
ウリンはウッドデッキによく使用される木材で、別名アイアンウッドと呼ばれるほど硬い木材。加工・ネジ打ちには相当のパワーが必要になる。
そのため、、、今回の『T‐DD108V』ではパワー不足になると思い、穴あけは実施してません。
無理して穴あけをしてしまうとモーターに負荷がかかり、最悪故障する可能性もあるので。。。
危なそうでしたのでハードウッドは回避
マキタDF030Dと比較してみる
『T‐DD108V』と同価格帯であるマキタのDF030D。
同じ10.8V差込式バッテリーとの共通点もあるため、DF030Dと比較してみます。
マキタの差込式バッテリー用電ドラには『T-DD108V』と同じキーレスチャックのDF330Dがあるが、DF030Dよりも2,3千円高い。
そのため、今回は価格帯が近いDF030Dとの比較評価をしてみます。
- 全長は『T-DD108V』の方が約5cm長い
→サイズが大きい分DF030と比べて取り回しにくさを感じる。特に女性だとコンパクトなDF030Dの方が扱いやすい。
- 重量は『T-DD108V』の方が100g程度重い
→短時間の使用ならそこまで違いは感じないが、長時間使用するとなると『T‐DD108V』の方が疲れやすい。
- 価格は『T‐DD108V』の方が1000円安い
→バッテリー(1個)、充電器、ソフトケースのセット品での価格差であり、『T‐DD108V』の方が値段だけ見るとお得。
試しに妻に『T-DD108V』と「DF030D」の両方を持ってもらった結果。
青色(DF030)の方がちょっと持ちやすい。
けど正直変わらない。
機能に関してはどちらも電ドラとしての一般的な機能(クラッチ機能や無段変速等)を搭載しており、あまり違いはない。
パワー(トルク)に関しては『T‐DD108V』が15N・mとなっておりネジ締めなら大丈夫だが、穴あけにはパワー不足。
また、耐久性には疑問が残る点も踏まえると、『DF030D』を選択する方が賢明かと思います。
使ってみた感想
必要機能は全て搭載。パワーに関しては、、、
クラッチ機能や変速機能など、必要不可欠な機能を搭載しており、電ドラとして十分。
ただ、カタログ上でもトルク値が15N・mとなっており(のちに紹介するDF030Dは22N・m)
実際に使用してみてもパワー不足を感じてしまいます。
そうは言っても家具の組み立てや直径10mmぐらいの穴を開けるには十分なパワーを持っているので、大きな穴を開けるとかハードウッドを扱うとかでなければ『T-DD108V』でも十分加工できると思います。
DCMブランドで揃えればオシャレでDIYも楽しく
DCMブランドで『T-DD108V』とバッテリが使い回せるのは以下電動工具。
- インパクトドライバ
- 丸ノコ
- ジグソー
- サンダー
- レシプロソー
- マルチツール
- クリーナー
デザイン性が高く、すべてDCMブランドで揃えれば更にオシャレ。
オシャレな電動工具でDIYをするとよりDIYを楽しめちゃいますからね。
コスパが良いとは言えない。
DF030Dと比較してその価格差は1,000円ほど。
『T-DD108』の方が軽量だったりコンパクトだったりであれば大きなメリットになったわけですが。
加えてパワーもDF030よりも劣る。。。
DCM電動工具はデザイン性が高いことも強みとしてアピールしておりますので、そこに価値を見出せる人は選択肢に上がってくるのかな、と思います。
※いずれもバッテリー×1、充電器を含むセット品。
動作音は静かで、ご近所へも安心
動作音はマキタ・HiKOKIの電動ドライバドリルと比べても静かな部類。
電動工具と聞くとどうしても大きい音がするんでは?と心配なさる方も多いかと思いますが、これならご近所迷惑を心配する必要も少ないと思います。
とはいっても、夜の使用は控えましょうね。
メリット/デメリット
以上、各機能と使ってみた感想からメリット・デメリットをまとめると
メリット | デメリット |
・DCMブランド電動工具とバッテリが使い回せる |
・価格ほどのメリットが見いだせない |
まとめ
今回はDCMの電動ドライバドリル『T-DD108V』についてご紹介しました。
女性向けを意識していることもあってデザイン性に優れた電ドラだと思います。
また、DCM電動工具シリーズでコンプリートすればオシャレ度UPでDIYが楽しくなることでしょう。
オシャレ度は気にしないという方は、スペック・価格面からするとマキタの「DF030D」を選択する方が良い買い物になると思います。
有名メーカー品は必要ないからもっと安くコスパが良いものが欲しいという方には、DCMよりもアイリスオーヤマの「JCD28」や「BCD28」がオススメです。
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