今回ご紹介するのはマキタ18Vのインパクトドライバ『MTD002D』。
マキタ18Vでは唯一のDIY向けホーム用インパクトドライバ。
一応18VではあるもののLightバッテリ機種なので、プロ用工具とのバッテリ互換は無し。
特にバッテリは気にしない。ただある程度使えてそこそこ安い機種が良いという方にピッタリのインパクト。
今回はそんな孤高のインパクト『MTD002D』についてレビューしていきます。
こんな方にオススメ♪
- 電動工具はとりあえずインパクトだけで考えてる
- 耐久性よりも価格重視
- 長時間の連続作業はあまりしない
別の機種が良さそうな方
- 他の電動工具も揃えていきたい&耐久性必要&長時間作業有り
⇒マキタ18V「TD149D」 - 他の電動工具も揃えていきたい&耐久性は特に気にしない&価格重視
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\当ブログの推しインパクトドライバまとめ記事はコチラ/
MTD002Dのラインナップ
『MTD002D』のラインナップはバッテリの容量違いで2種類。
元々は『MTD002DSX』のみでしたが、2023年に新しく2.0Ahのライトバッテリが登場したことで、新しく『MTD002DSAX』がラインナップに追加されてます。
本体のみの正式ラインナップは無し。ショップ独自で単体販売してるところもあったりします。
MTD002DSX:1.5Ahバッテリ
本体色 | 緑 |
バッテリー | 1.5Ah×2個 |
充電器 | 付属(DC18DG) |
収納ケース | ハードケース |
その他付属品 | No.2(+)ビット |
MTD002DSAX:2.0Ahバッテリ
本体色 | 緑 |
バッテリー | 2.0A×2個 |
充電器 | 付属(DC18DG) |
収納ケース | ハードケース |
その他付属品 | No.2(+)ビット |
MTD002Dの価格帯
ラインナップ | 定価 | Amazon価格 (2023年10月時点) |
---|---|---|
MTD002DSAX (2.0Ahバッテリ×2) | 33,600円 | 21,800円 (楽天) |
MTD002DSX (1.5Ahバッテリ×2) | 30,600円 | 18,800円 |
1.5AhバッテリのMTD002DSXが18,800円。2.0AhバッテリのMTD002DSAXが21,800円。
バッテリ容量の大きいMTD002DSAXの方が3,000円ほど高くなってますが、作業量の差としてはコーススレッド90mmが30本ほど。
3,000円払ってまでMTD002DSAXを購入するメリットはそこまでないかなとの感想です。
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MTD002Dの外観とサイズ・重量
外観・基本スペック
購入したのは『MTD002DSAX』。
2.0Ahバッテリ付属の2023年に新しく登場したラインナップになります。
2.0Ahバッテリー取り付け時。
小容量バッテリなので足元がスッキリ。
重さは1.3kg。
プロ用機種で6.0Ahバッテリを取り付けて使うよりも断然軽いので、扱いやすく疲れにくいです。
プロ用で6.0Ahを履かせると1.5kgは超えてきます。
持った感じでも、ヘッド小さく足元(バッテリ)軽めで取り回しGOOD。
2.0Ahしかないのでフル充電からだとコーススレッド90mmで約110本の打ち込み。
プロであれば物足りな!となるでしょうがDIYならおおかた十分すぎる作業量ですね。
各種機能
機能 | 内容 |
---|---|
モード設定 | 非対応 |
ビットワンタッチ取り付け | 非対応 |
防水・防塵 | 非対応 |
Bluetooth通信 | 非対応 |
他のDIYモデル(「MTD001D」やHiKOKI「FWH18DA」など)と同じく、便利機能は無し。
機能的なものと言えばLEDがポツンとあるのみで、暗くなりがちな手元を照らしてくれる、ありがたい1機能です。
他機種との比較
プロ用TD149Dと比較
同じ18Vプロモデル「TD149D」と比較してみます。
TD149D | MTD002D | |
---|---|---|
モータ | ブラシモータ | ブラシモータ |
最大トルク値 | 165N・m | 155N・m |
最大回転数 | 2,300回転/分 | 2,500回転/分 |
最大打撃数 | 3,200回/分 | 3,000回/分 |
モード切替 | 無し | 無し |
その他機能 | LED | LED |
定価(フルセット) | 59,800円 | 30,600円 |
プロモデルの中でも格安モデルに位置する「TD149D」。
トルク値で10N・mほどの違いはあるものの、機能面での違いはほとんどなし。
フルセット価格では、「TD149D」は3.0Ahバッテリ×2+充電器で59,800円。
『MTD002D』は1.5Ahバッテリ×2+充電器で30,600円となっており、『MTD002D』の方が断然安い。
「TD149D」の方がバッテリ容量が大きいので2倍近い作業量となってますが、あまり連続で長時間使用しないのにバッテリ容量に費用をかけるのは無駄。
ただ、プロ用の方がバッテリの使い回しができる分、18Vバッテリ既に持っているよとなれば「TD149D本体のみ」が定価:18,000円で手に入るかつスペックはほぼ変わらないので、わざわざ『MTD002D』を購入するメリットはないかなと。
単純にDIY用にインパクトだけが欲しいなら、バッテリ込みでの価格を考えると『MTD002D』の方がお財布に優しいです。
DIY用電圧違いMTD001Dとの比較
MTD001D | MTD002D | |
---|---|---|
モータ | ブラシモータ | ブラシモータ |
最大トルク値 | 145N・m | 155N・m |
最大回転数 | 2,700回転/分 | 2,500回転/分 |
最大打撃数 | 3,000回/分 | 3,000回/分 |
モード切替 | 無し | 無し |
その他機能 | LED | LED |
定価(フルセット) | 27,000円 | 30,600円 |
外観上では見ての通り、バッテリの形状が違うだけでほぼほぼ一緒。
スペック的にもほぼ同じものになってます。
若干18Vの『MTD002D』の方がトルク値が高く、作業量も多い。
ただ、実販売価格では「MTD001D」の方が安く、「MTD001D」で十分かと思うのが正直なところ。
実際に使ってみる
コーススレッドやらピアスビスやら試し打ち
モード設定が無いので小さいビスや、ピアスビスを打ち込む時はトリガー操作で微調整してあげないと、ネジをバカにしたり、打ち込みすぎたりといったことも。
ただ、155N・mとインパクトとしてそこまでパワーがあるわけでは無いので、割と扱いやすい機種。
色んな機能が搭載されていない分、価格を抑えられており、DIYにピッタリのインパクトになっていると思います。
コーススレッド120mmのビス打ち速さ
当ブログでは120mmのコーススレッドのビス打ち速さで各機種を比較。
※木材硬さの違いや、トリガーの引き方の微妙な違い等の条件で誤差は多少あるかと思いますが、参考までに。
プロモデル(「TD149D」や「TD157D」)と比較してもビス打ちの速度は遜色なしです。
バッテリ容量まで考慮すると、『MTD002D』(1.5Ah or 2.0Ah)と「TD149D/TD157D」(3.0Ah or 6.0Ah)では総合的に見たら「TD149D」等のプロ用の方が効率は良い。
『MTD002D』でも1.5Ahバッテリ(フル充電)ならコーススレッドを約110本打てるので、その程度の作業量なら作業効率はプロ用でもDIY用でも変わりは無しですね。
MTD002Dのメリット・デメリット
というわけで、情報をまとめると。。。
メリット | デメリット | ||
〇 |
DIY用途には十分なスペック | ✕ |
モード設定が無く扱いには慣れが必要 |
〇 | フルセットで2万円弱と低価格 | ✕ | DIY用であり耐久性には疑問が残る |
〇 | サイズ小ぶりで取り回しGOOD | ✕ | バッテリの汎用性がほぼ皆無 |
というわけで、冒頭にも記載してましたが、『MTD002D』をオススメできる人は
こんな方にオススメ♪
- 電動工具はとりあえずインパクトだけで考えてる
- 耐久性よりも価格重視
- 長時間の連続作業はあまりしない
別の機種が良さそうな方
- 他の電動工具も揃えていきたい&耐久性必要&長時間作業有り
⇒マキタ18V「TD149D」 - 他の電動工具も揃えていきたい&耐久性は特に気にしない&価格重視
⇒ハイコーキ18V「FWH18DA」
まとめ
ということで今回は『MTD002D』をレビューしました。
活用できるかどうかわからない機能にこだわるよりも、スッキリとしたDIYモデルにするのもありと思わせてくれる機種。
バッテリの汎用性には目をつむって、純粋にDIY用でいいインパクトが欲しい!という方は選択肢に入れていい機種と思います。
では。みなさんが自分に合った電動工具に出会えることを願って。