今回ご紹介するのはマキタのDIY用14.4Vインパクトドライバ『MTD001D』。
同じDIY用の「M695D」よりもヘッドが短く取り回しが良く、扱いやすい機種。
最大トルク値は145N•mとプロ向けミドルエンド「TD138D」(160N•m)ほどではないですが、お家で使う分には十分な性能です。
今回はそんな『MTD001D』についてレビューしていきます。
こんな方にオススメ♪
- HiKOKIより断然マキタ派
- 充電待ちはあまりしたくない
- プロ用工具への移行、バッテリの使い回しはあまり考えていない。
別の機種が良さそうな方
\当ブログの推しインパクトドライバまとめ記事はコチラ/
MTD001Dのラインナップ
『MTD001D』の正式ラインナップは2種類で、付属のバッテリの容量違い。
MTD001DSX:付属バッテリ(1.5Ah)×2個
MTD001DSAX:付属バッテリ(2.0Ah)×2個
カラーバリエーションはマキタのホーム用工具の標準色:緑のみ。
正式ラインナップではないですが本体のみで販売してるお店もあります。
MTD001DSX:1.5Ahバッテリー2個
本体色 | 緑 |
バッテリー | 1.5Ah×2個 |
充電器 | 付属 |
収納ケース | ハードケース |
その他付属品 | No.2(+)ビット |
MTD001DSAX:2.0Ahバッテリー2個
本体色 | 緑 |
バッテリー | 2.0A×2個 |
充電器 | 付属 |
収納ケース | ハードケース |
その他付属品 | No.2(+)ビット |
MTD001Dの価格帯
ラインナップ | 定価 | Amazon価格 (2023年10月時点) |
---|---|---|
MTD001DSAX (バッテリ2.0Ah×2個) | 29,000円 | 17,800円 (楽天) |
MTD001DSX (バッテリ1.5Ah×2個) | 27,000円 | 16,500円 |
FWH14DF (バッテリ1.5Ah×2個) | 24,700円 | 14,600円 |
TD138DRFX (バッテリ3.0Ah×2個) | 54,500円 | 31,900円 |
バッテリ違いのMTD001DSAXとMTD001DSXの価格差は1,000円程度。
容量による作業量の差としては、1.5AhではΦ5.4×90mmのコーススレッドが約75本、2.0Ahでは約90本。
この差に1,000円を払うかどうかはご予算によるかと思いますが、実際に使う中でこの程度の差なら「2.0Ahにしておけばよかった!!」と後悔することはないんじゃないかと。
また、HiKOKIの14.4Vの「FWH14DF」と比較すると、『MTD001D』の方が2,000円ほどお高め。
本記事の後の方でスペックの比較もしておりますが、結論を言ってしまうと、「FWH14DF」の方がオススメです。
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MTD001Dの外観とサイズ・重量
外観・基本スペック
今回購入したのは『MTD001DSX』。
付属バッテリーが1.5Ahのタイプです。
1.5Ahバッテリー取り付け時。
ブラシモータとはいえヘッドもそんなに大きくないので扱いやすそうです。
重さは約1.27kg。
バッテリ容量が小さい分、全体的な重さも軽め。
女性でも楽に取り回せるかなと思います。
各種機能
機能 | 内容 |
---|---|
モード設定 | 非対応 |
ビットワンタッチ取り付け | 非対応 |
防水・防塵 | 非対応 |
Bluetooth通信 | 非対応 |
DIY向けということもあり、機能は最小限。
LEDは当然ながら付いてはいるもののポツンとあるぐらいなので、無いよりはマシ程度。
その分、お値段がお安くなってるということで。
他機種との比較
HiKOKI・DIYモデルFWH14DFとの比較
同じ14.4VのHiKOKIのDIYモデル「FWH14DF」と比較してみます。
FWH14DF | MTD001D | |
---|---|---|
モータ | ブラシモータ | ブラシモータ |
最大トルク値 | 140N・m | 145N・m |
最大回転数 | 2,600回転/分 | 2,700回転/分 |
最大打撃数 | 3,200回/分 | 3,000回/分 |
モード切替 | なし | なし |
その他機能 | LED | LED |
Amazon価格 | 14,600円 (1.5Ah×2個) | 16,500円 (1.5Ah×2個) |
トルク値や機能等々、スペックはほとんど同じ。
若干『MTD001D』の方がトルク値は高くなってますが、ほぼ同じとみて大丈夫です。
1.5Ahバッテリ×2個セットでの価格では『MTD001DSX』の方が「FHW14DF(2GB)」より2,000円ほどお高め。
そして、この2機種での一番の違いはバッテリの汎用性。
HiKOKIのDIYモデルはプロ用とバッテリが共用なのに対して、マキタDIY用のライトバッテリはプロ用工具へは使用不可であり、プロ用工具バッテリをライトバッテリ機種に使うことはできません。
ライトバッテリについて詳しくは以下記事で書いてますが、バッテリの使い回し、将来的なプロ用工具への移行を考えるとHiKOKIのDIYモデルを選んだ方が良しです。
実際に使ってみる
コーススレッドやらピアスビスやら試し打ち
実際に使ってみた感想は
普通に使いやすい
めちゃくちゃパワーがあって作業スピードが速いとか、取り回しが凄くいいといった突出した特徴はないですが、普通に使いやすい。
モード設定は無く、ミニビスを扱うときにはトリガの引き具合でうまくパワーを調整したり、ボルト締め/緩めするときには自分で回転を止めるタイミングをはかる必要があったりと技術も必要になってきます。
ただ、気を付けて作業すれば機械に頼らなくてもある程度うまくいくわけで、作業効率を求めたり、耐久性が必要だったりするプロ向けの機能はDIY向けにはやはり必要ない、あるいみDIY向けによく洗練されているとも見れますね。
コーススレッド120mmのビス打ち速さ
当ブログでは120mmのコーススレッドのビス打ち速さで各機種を比較。
※木材硬さの違いや、トリガーの引き方の微妙な違い等の条件で誤差は多少あるかと思いますが、参考までに。
意外だったんですが、プロモデル(TD138D等)とビス打ちの速度はほぼ変わらない結果に。
木材の質の違い等で違いはある程度でてきますが、それを考慮しても作業効率はほぼ一緒と見てOKです。
MTD001Dのメリット・デメリット
というわけで、情報をまとめると。。。
メリット | デメリット | ||
〇 |
バッテリ2個込みのフルセットで16,500円と低価格 | ✕ |
HiKOKIのFWH14DFの方が2,000円ほど安い |
〇 | 作業スピードはプロ用にも劣らない。 | ✕ | バッテリ対応機種が少なく汎用性が低い |
〇 | 安心のマキタクオリティ | ✕ | モード設定等の付加機能無し |
というわけで、冒頭にも記載してましたが、『MTD001D』をオススメできる人は
こんな方にオススメ♪
- HiKOKIより断然マキタ派
- 充電待ちはあまりしたくない
- プロ用工具への移行、バッテリの使い回しはあまり考えていない。
別の機種が良さそうな方
まとめ
ということで今回はマキタのDIYモデルで14.4Vライトバッテリ機種『MTD001D』をレビューしました。
プロ用(TD138D)と比べても遜色ない機種との印象で、普通に扱いやすい機種です。
モード設定等は無く、色んな作業をこなすにはやや慣れが必要になりますが、それも含めてDIY。
バッテリの汎用性には目をつむってもOKという方、HiKOKIよりマキタがいい!という方にオススメの機種です。