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DIYモデルなのに初心者向きじゃない猪突猛進型|MJ‐50Aレビュー・京セラ(旧リョービ)コード式ジグソー

今回ご紹介するのは京セラ(旧リョービ)製AC100Vジグソー『MJ-50A』。

京セラAC100VジグソーMJ-50A

京セラのDIY工具シリーズで価格も6,000円ぐらいとお手頃価格なんですが、、、スピード調整機能が無いため常にフルパワーでの動作。

電動工具に馴染みがない場合、ちょっと怖さを感じてしまうため初心者には正直不向きで、反対にジグソーの扱いにある程度慣れている人向けかなとの印象です。

今回はそんな入門機にしては厳しすぎませんか?な『MJ-50A』についてレビューしていきます。

こんな方にオススメ♪

  • ジグソーの扱いにはだいたい慣れている
  • Simple is best!余計な機能は一切いらない派

別の機種が良さそうな方

  • DIY用途で初心者でも扱いやすい機種が良い
    ⇒高儀「JSW-100SC」、DCM「T-JS108V
  • 価格は上がっても良いのでできれば有名メーカが良い
    ⇒マキタ「JV103D」、

MJ-50Aのラインナップ

MJ-50A』はAC100Vのコード式でラインナップとしては本体のみの1種類のみ。

MJ-50A:本体のみ

本体色
バッテリー(コード式)
充電器(コード式)
収納ケース無し
付属ブレード木工用No.5
その他付属品六角レンチ

MJ-50Aの価格帯

MJ-50Aの価格帯
ラインナップ定価ネット価格
MJ-50Aオープン6,000円
M421
(マキタ)
12,600円9,000円
FCJ65V3
(HiKOKI)
オープン9,000円
JSW-100SC
(高儀)
オープン5,000円
ネット価格は執筆時点での価格

 『MJ-50A』はAmazonで大体6,000円程度で販売されており、電動ジグソーの中ではかなり安い部類に入ります。

マキタのDIYモデル「M421」およびHiKOKIのDIYモデル「FCJ65V3」が約9,000円で、約3,000円ほどお買い得。

ただ、DIYerにとって名機との呼び声高い、高儀の「JSW-100SC」と比べると1,000円ほどお高くなるため、のちに記述しますが、機能面含めて判断すると、正直なところ『MJ-50A』の出番はないんじゃないかというのが当ブログでの考えです。

\MJ-50Aの最新価格は以下からチェック/

MJ-50Aの基本スペック

外観・基本スペック

MJ-50Aの箱外観

MJ-50A』の箱外観。

収納ケースではなく段ボール製の箱になっているので、気づいたら箱がグニャグニャになっているのがDIYあるあるかなと思います。

あまり関係ないですが、白と青のキレイなデザインになっているので箱で作業部屋に飾っておいても悪くないです。
(マキタさんはいかにもな段ボールが多いですからね。※悪口じゃないですよ)

MJ-50Aの内容物

MJ-50A』に含まれる付属品類はコチラ。

MJ-50Aのセット内容

  • ジグソー本体
  • ブレード 木工用No.5×1本
  • 取扱説明書
MJ-50Aの本体外観

ジグソー本体の外観です。

いかにも京セラ(旧リョービ)のDIYモデルといった感じで、まさにシンプルイズベスト。

やれ素材だ、機能だは一切排除し、価格にパラメータ全振り。

MJ-50Aの重さ

コード式ということもあり質量は約1.6kgでジグソーとしてはちょっと軽めで持ち運びはラクです。

MJ-50Aの手持ち感

持ち手が滑り止めとかが無いプラスチック素材で、切り粉とか細かい粒子の物が付くと余計に滑りそうな印象です。

ブレードの種類・取り付け方法

MJ-50Aのブレードはストレートタイプ

ブレードタイプは最近ではもう見ることがほとんどないストレートタイプ

当ブログで試したジグソー(全16種類)の中で唯一のストレートタイプ機種です。。。

MJ-50Aのブレード取付は六角レンチを使用

また、ブレードの取付方法は六角レンチで締め付けるタイプ。※六角レンチは本体に付属。

ブレードの取り付け・取り外しのたびに六角レンチを出して、グリグリまわして、六角レンチ直して。。。

六角レンチタイしか知らなければ我慢できますが、他のワンタッチ取付タイプを知ってしまうと、もう六角タイプには戻れないです。

あと、その内六角レンチ無くしちゃうのが既定路線なのかなと。

騒音値

MJ-50Aの無負荷時の動作音

『MJ-50A』の無負荷時の動作音は94dB程度となっており、当ブログで検証しているジグソーの中ではちょうど中間ぐらい。

いわゆる電動工具が発する音の大きさで、昼間であればそこまで気にするほどの音の大きさではないです。

ちなみに、できるだけ音を抑えたい場合にはパワーは劣りますがDCM製の「T-JS108V」がオススメ。

スピード調整・オービタル・稼動ロック

MJ-50Aの各種スイッチ
機能内容
スピード調整方法調整不可
オービタル機構無し
稼動ロック可能

スピード調整方法

MJ-50A』ではブレードの上下スピードの設定はできないため、動く時は常にフルパワーの超絶頑張り屋さんです。

切断面が荒れてもいいので高速で切断するには気にしなくてOKですが、キレイに仕上げたい場合・特に曲線カットや細かいディテールを必要とする場合でもスピードを落とすことができないので扱いの面で難ありです。

また、ブレードの上下スピードは切断する材料に適したスピードにしてあげないとブレードがすぐにダメになってしまったり、切断面が荒れてしまったりすることもあります。

オービタル機構

本機種にはオービタル機構は無し。

オービタル機構
上下するブレードに前後運動を追加する機能のことで、材料への食い込みが大きくなり、切断速度が速くなるメリットがあるが、切断面が荒れやすいデメリットもある。

切断する時間が短縮されるかどうかで、本機種のようなDIY向けには必須ではないので、ここは気にせず。

稼動ロック

ロックスイッチ不意の起動を防いでくれるスイッチ
ロックオンスイッチスイッチONにてトリガから手を離しても
運転を継続してくれる便利機能

ロックスイッチはトリガーを引いても工具が稼働しないようにしてくれるもので、使うときには一旦ロックスイッチを解除してから、トリガーを引いて使う安全装置です。

普通に使っている分にはあまり気になりませんが、ふとした時に不意にトリガーを押してしまい、ブレードが上下⇒最悪の場合、怪我してしまうことも十分にあり得ます。

主に上位機種などでは、ブレードを止めて数秒後に勝手にロックが掛かるようになっておりますが、本機種ではそこまでの機能は搭載されていないため、自分で安全性を確保する「使わない時は電源コードを抜く」を心がける必要ありです。

もう一つのロックオンスイッチですが、こちらはトリガーをON状態で固定してくれるスイッチで、トリガーから指を離してもブレードが上下運動を継続してくれるようになってます。

トリガーを気にせずに墨線に集中できたり、長い距離や円切りをするときに、切断の途中で手を持ち替えたりする際にブレードがいちいち停止せず流れで切断できたりと、使い勝手がいい機能になってます。

その他便利機能

MJ-50Aの搭載機能
機能内容
ソフトノーロード機能非対応
ソフトスタート機能非対応
ブロワ機能有り
電子制御非対応
低振動設計非対応
防じん・防水非対応
LED無し
電気ブレーキ無し

MJ-50A』では切断時に出る切りくずを吹き飛ばしてくれるブロワ機能を搭載。

切りくずで墨線が隠れることが無いので、しっかりと切断箇所を確認しながら作業ができ、墨線に合わせてキレイに切断することができます

なお、余談ではありますが当ブログで検証しているジグソーのなかでこの『MJ-50A』が風量としては最強。

ブレードの0/100と合わせてなんでも全力タイプが『MJ-50A』です。

そのほか付加機能は未搭載

そのほか、使用にあたり便利な機能は未搭載。

価格的にもこれはこれで納得かなと思います。

DIYにおいて一つ気を付けた方が良いのは屋外での使用で、防滴機能も無いので突然の雨などで濡らしてしまうと故障の原因となるので、そこは要注意です。

他機種との比較

MJ-50AとJSW-100SCとの比較

DIY向けコスパ最強機種「JSW-100SC」と比較してみます。

MJ-50A
(京セラ)
JSW-100SC
(高儀)
電圧AC100VAC100V
切断能力(木材)50mm63mm
ブレード方式ストレートBタイプ
ブレード取付六角レンチ工具レス
主な機能ブロワ
ブロワ
オービタル
ネット販売価格(目安)
※執筆時点
6,000円5,000円

まずジグソーのメインスペックである切断能力は『MJ-50A』(50mm)の方が「JSW-100SC」(63mm)より低く、厚い材料への適用能力は「JSW-100SC」の方が上。

次に取り扱いの面で、ブレードタイプと取付方法ですが、『MJ-50A』は今はほとんど見ないストレートタイプのブレードで取付方法は工具が必要。

対して「JSW-100SC」は現在一般的なタイプBブレードで取付には工具不要なワンタッチタイプ。

付加機能的な面での違いはオービタルがあるかないかですが、これに関してDIYにおいては、正直気にする必要はないかなと思います。

そして最後に価格面。「JSW-100SC」の方が1,000円ほどお安い。

ということでまとめると、「JSW-100SC」の方がよりスペックが高く、取り扱いもしやすい上に安価なため、どちらかで悩んでいるのであればJSW-100SC」を選択する方が満足度は高いと思います。

実際に使ってみる

材料 厚さ 速度
SPF材 1×4材(厚さ19mm )
2×4材(厚さ38mm)
ラワン合板 厚さ15mm
アルミ板 厚さ2mm
鉄板 厚さ3.0mm

木材の中でも比較的柔らかいSPF材ですが、1×材(厚み18mm)ならスムーズに切断可能ですが、2×材(38mm)になるとジグソーを力で前に押し出してあげないとなかなか切れていかないです。

スピードも常にフルパワーなのでモタモタしていると動画の様に木材の切断面が焼けてしまい、見た目がよろしくない結果に。

また、常にフルパワーということでジグソーの扱いに慣れていない方にとっては、ちょっと恐怖感を覚えてしまうんではないかと。。。

電動工具は使い方を間違えると危険な物なので恐怖感(緊張感)を持つのは大事ではあるんですが。。。

ode
MJ-50Aの切断スピードレベル

上の図はストローク数とストローク幅をプロットしたものになり、数値上は右上に行くほど切断スピードが速いことになります。

『MJ‐50A』は中間位置ぐらいに位置しておりますが、切断能力が低いのとオービタルが無い分、特に厚い材料を切るのには時間がかかってしまうことにはなります。

MJ-50Aのメリット・デメリット

というわけで、情報をまとめると。。。

メリット デメリット

操作がシンプルで使い方に迷わない
ブレードスピードの調整ができない。
価格が安価(約6,000円) ブレードがストレートタイプで取り付けには工具が必要
    JSW-100SCと比較してしまうとメリットが無い。。。

というわけで、冒頭にも記載してましたが、『MJ-50A』をオススメできる人は

こんな方にオススメ♪

  • ジグソーの扱いにはだいたい慣れている
  • Simple is best!余計な機能は一切いらない派

別の機種が良さそうな方

  • DIY用途で初心者でも扱いやすい機種が良い
    ⇒高儀「JSW-100SC」、DCM「T-JS108V
  • 価格は上がっても良いのでできれば有名メーカが良い
    ⇒マキタ「JV103D」、

まとめ

ということで今回は京セラ(旧リョービ)の『MJ-50A』をレビューしました。

入門機、初心者にオススメといった形で見ることが多い本機。ひと昔前のまだ優れたDIY機種が少ない中であれば、DIYといえばコレ『MJ-50A』であったかと思います。

(発売から15年以上経っているため最近の機種と比べるのはやや酷かと思いますが、今となってはということで厳し目の評価になってしまいました。。。)

DIYにおいて工具選びも楽しさの一つと思いますので、色々と調べながらご自身に合った機種を選択していただければ幸いです。

  • この記事を書いた人

ode

主にマキタ(makita)とハイコーキ(HiKOKI)の電動工具をひたすらに買いレビューするという、アタオカな30代。 元々は電動工具ってどれ選んだらいいねん!と自分が毎回悩んでいたことから始めてみた、レビューブログ。 少しでも皆さんの工具選びの参考になれば幸いです。 元マキタ信者。今はHiKOKIのマルチボルトの魅力に触れ絶賛二股中。

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