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【徹底解説】マキタ・リチウムイオンバッテリーの種類と互換性

DIYerからプロの方まで幅広く使われているマキタの充電式電動工具。

その中でよく疑問を持たれているのがバッテリーについて。

「バッテリの種類いっぱいあるけど何が違うの」とか「容量が違うバッテリーは使えるの?」とか、「んで結局どれ買えばいいの?」とか。

本記事ではそんな方に分かりやすく「マキタのリチウムイオンバッテリの種類や互換性」について解説していきます。

リチウムイオンバッテリーとは?

そもそもリチウムイオンバッテリーとは、パソコンやスマートフォン、電気自動車などにも使用されている一般的なバッテリーで繰り返し充電して使える便利なバッテリー。

リチウムイオンバッテリーのメリット

  • コンパクトなのにパワフル
  • 自己放電しない
  • 急速充電ができる
  • 充電や放電の繰り返し使用に強い

ひと昔前はニカド電池が使われていましたが、自己放電が多く使用前に充電が必要だったり、充電残量がある状態で充電をすると充電容量が減る、といったデメリットがありました。

そのため、今ではリチウムイオンバッテリーに置き換わっており、マキタの充電式工具用のバッテリーとしても活用されております。

マキタのリチウムイオンバッテリーの種類と互換性

電圧の種類

マキタのバッテリーは「40Vmax,18V,14.4V,10.8V,7.2V」と5種類の電圧に分かれてます

電圧が高いほど工具をパワフルに動かせるため、あまりパワーを必要としない軽作業用工具メインなら10.8V、解体作業などの重作業用工具メインなら40Vmaxといった形で使い分けるイメージです。

以前はマキタの電動工具と言えば14.4Vがメイン電圧でしたが、今は18Vの工具が最もラインナップが多く、14.4Vについては最近はあまり新機種は登場しておりません。

電圧特徴主なユーザ
40Vmax解体作業などのパワーが必要な作業にも対応プロ
18V工具のラインナップが最も豊富で様々な作業に対応プロ
本格的DIYer
14.4V昔のメイン電圧。
今は18Vと10.8Vに押され衰退気味。。。
(DIYer)
10.8Vあまりパワーを必要としないDIY作業などに最適。
DIYブームもあり近年ラインナップ拡大中。
DIYer
プロ※サブ機
7.2V家具の組み立てや配線作業などの軽作業メイン一般家庭
組立工場

容量の種類

マキタのバッテリーには同じ電圧で容量違いのバッテリーが複数販売されており、今から工具を集めていこうとしている人にとって混乱しやすい箇所になってます。

例えばDIYでよく使われる10.8Vにおいて販売されているバッテリーの種類は1.5Ah、2.0Ah、4.0Ah、5.0Ahとなっており容量(Ah)が大きいほど1回の充電でより多く(長く)作業をすることができます。

容量型名インパクトドライバ
TD110Dの作業量
小ねじM8×16mm
1.5AhBL1015約820本
2.0AhBL1020B約1050本
4.0AhBL1040B約2100本
5.0AhBL1050B約2700本
マキタ10.8V(スライド式)のバッテリー種類

容量が大きくなる分、1回の充電で作業できる量は増えますが、バッテリ自体が大きくなるので工具が重くなるといった側面もあります。

電圧が同じなら基本的に互換あり

マキタのリチウムイオンバッテリーについては、同じ電圧なら基本的に互換性あり。容量が違っても同じ電圧なら基本的に使えます。

例えば、10.8VのBL1015(1.5Ah)とBL1040B(4.0Ah)は容量は違いますが同じ電圧でバッテリーの装着箇所の構造も全く同じになっており、10.8V工具にBL1015とBL1040Bのどちらも装着可能です。

上で「基本的に互換あり」と言ったのは、数は多くないですが同じ電圧の中でもバッテリ形状が違ったり、容量によっては使えない物もあるため。
※マキタHPのカタログでマークがついている工具が要注意です。

また、マキタにはLightバッテリシリーズがあるため、注意が必要。

Lightバッテリのマキタホームシリーズには14.4Vと18Vがあり、プロ用の14.4Vと18Vとは互換性がありません。

詳しくは以下記事に書いてますが、Lightバッテリーシリーズを購入する際には注意が必要です。

バッテリの色で見分けることができます。
普通のバッテリ:黒
Lightバッテリ:取付箇所が白

ode

マキタバッテリーの各種ラインナップ

40Vmaxシリーズ

 

タイプ 容量 型式 残量
表示
定価 充電時間
実用充電/フル充電
(DC40RA使用)
ノーマル 2.0Ah BL4020 20,400円 15分/22分
2.5Ah BL4025 24,400円 19分/28分
4.0Ah BL4040 28,700円 31分/45分
高出力 4.0Ah BL4040F 38,200円 31分/45分
5.0Ah BL4050F 39,200円 38分/50分
8.0Ah BL4080F 62,500円 60分/76分

現在のマキタバッテリの中で最高峰の出力を発揮する40Vmax

40Vmaxバッテリは大きくノーマルタイプと高出力タイプの2種類に分類され、高出力タイプは型式の末尾に「F」がついております。

高出力タイプでは高負荷作業でも粘り強い作業ができるため、ハードな作業が求められる工具での推奨バッテリとなっております。

特にチェーンソーやパワーカッタ―などのパワー工具では高出力タイプが推奨されており。バッテリを選定する際は、使用する工具の推奨バッテリをカタログなどで参照の上、選ばれることをオススメします。

ノーマルタイプ

高出力タイプ

18Vシリーズ

容量 型式 残量
表示
定価 充電時間
実用充電/フル充電
(DC18RF使用)
1.5Ah BL1815N 13,700円 ーー/15分
2.0Ah BL1820B 14,700円 15分/22分

3.0Ah
BL1830 19,000円 17分/24分
BL1830B 19,000円 17分/22分
4.0Ah BL1840 20,400円 ーー/29分

5.0Ah
BL1850 23,000円 ーー/40分
BL1850B 23,000円 ーー/40分
6.0Ah BL1860B 24,400円 27分/40分

マキタ充電式工具の中で最も工具数が充実している18V

18Vは工具だけではなくバッテリーの種類も豊富で1.5Ah~6.0Ahで全8種類をラインナップ。

取り回し・価格重視であれば低容量のBL1815NやBL1820B、長時間作業がメインであればBL1860Bというように、使い方によってバッテリを選択できるのも18Vのメリット。

なお、表のグレーアウトしている分は在庫僅少品(ほとんど生産されていない)となっており、残量表示非対応、価格も残量表示有り「末尾がB」と変わらないので、今から新たに購入するなら「B」付きですね。

 

14.4Vシリーズ

容量 型式 残量
表示
定価 充電時間
実用充電/フル充電
(DC18RF使用)
1.5Ah BL1415N 11,700円 ーー/15分
3.0Ah BL1430B 16,900円 17分/22分
4.0Ah BL1440 18,400円 ーー/29分
5.0Ah BL1450 21,000円 ーー/40分
6.0Ah BL1460B 22,400円 27分/40分

ひと昔前までは電動工具の主流だった14.4Vですが、今はラインナップ豊富でパワフルな18Vとコンパクトで経済的な10.8Vの間に位置し、中途半端な立ち位置となってしまってます。

そのため、マキタの14.4V工具は2021年以降は新たな工具は登場しておらず、14.4Vとしては終焉に向かう流れとなってます。

※おそらくインパクトドライバTD162D(TD172Dの14.4V版)の登場が最後。その後のTD173D(18V)登場時には14.4VのTD163D(仮)なるものは投入されておらず、主力であるインパクトドライバで新規投入されていないのであればそういうことで間違いないでしょう。。。

既に14.4V使いなのであればこのまま使い続けること自体は否定しませんが、新たに工具を集めるようであればマキタの14.4Vは避けた方がいいかと思います。

 

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10.8Vシリーズ(スライド式/差込式)

形状 容量 型式 残量
表示
定価 充電時間
(DC10SA使用)
スライド式
1.5Ah BL1015 7,700円 22分
2.0Ah BL1020B 8,700円 30分
4.0Ah BL1040B 13,200円 60分
5.0Ah BL1050B 17,900円 75分
差込式 1.3Ah BL1013 7,400円 50分

近年、工具のラインナップを大幅に拡大しているのが10.8V

DIYユーザーやプロ向けのサブ機として人気があり、マキタとしても力を入れているシリーズで、BL1050Bは2023年11月に新しく投入された高容量バッテリー。

新バッテリーが登場していることからも、今後も工具ラインナップの拡大が期待されるシリーズになります。

BL1050Bは従来のBL1015やBL1040Bよりも幅が広くなっており、一部工具に取付不可、もしくはフック装着状態での取り付けは不可となっております。(詳しくはBL1050Bのレビュー記事にて。)

なお、10.8Vにはスライド式バッテリーと差込式バッテリーの2種類があり、近年マキタが力を入れているのはスライド式の方。

また、スライド式バッテリーと差込式バッテリーで互換性は無いので注意が必要です。

スライド式と差込式の違いはコチラ

スライド式

 

差込式

7.2Vシリーズ

容量 型式 残量
表示
定価 充電時間
(DC07SB使用)
1.3Ah BL0715 5,200円 30分

ペン型のドリルドライバーやインパクトドライバがメイン機種となる7.2V

対応機種数は非常に少ないないですが、バッテリがかなりコンパクトでパワーは無いですが、家具の組み立て作業や配電盤などの配線作業などに多く利用されています。

まとめ

ということで本記事ではマキタのリチウムイオンバッテリーについて解説しました。

電圧だったり容量だったりなかなか馴染みのない方にとっては混乱しやすいところですが、皆さんの疑問を解決できれば幸いです。

 

  • この記事を書いた人

ode

主にマキタ(makita)とハイコーキ(HiKOKI)の電動工具をひたすらに買いレビューするという、アタオカな30代。 元々は電動工具ってどれ選んだらいいねん!と自分が毎回悩んでいたことから始めてみた、レビューブログ。 少しでも皆さんの工具選びの参考になれば幸いです。 元マキタ信者。今はHiKOKIのマルチボルトの魅力に触れ絶賛二股中。

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