今回ご紹介するのはマキタ製18Vジグソー『JV182D』。
マキタジグソーの18Vフラグシップモデルで機能満載。
ハイパワーブラシレスモータを搭載しAC機同等の高速切断を実現♪
今回はそんな『JV182D』についてレビューしていきます。
こんな方にオススメ♪
- ジグソーの使用頻度が半端ないハードユーザー
- 40Vmax持ってない
- 価格よりも性能重視!
別の機種が良さそうな方
- ここまで高機能じゃなくていいので18Vのマキタジグソーが欲しい
⇒マキタ18V「JV184D」 - 40Vmaxバッテリを持ってるなら
⇒マキタ40Vmax「JV002G」
\当ブログの推しジグソーまとめ記事はコチラ/
JV182Dのラインナップ
『JV182D』の商品ラインナップは全部で3種類。
- JV182DZK:本体+ケース
- JV182DRG:6.0Ahバッテリ+充電器セット
- JV182DRF:3.0Ahバッテリ+充電器セット
JV182DZK:本体+ケース
本体色 | マキタブルー |
バッテリー | 無し |
充電器 | 無し |
収納ケース | ハードケース |
付属ブレード | B-10(木工用) ×2枚 BR-13(木工用) ×2枚 B-22(鉄工用) ×2枚 |
その他付属品 | 刃口板、カバープレート、 六角棒スパナ |
JV182DRG:本体+バッテリ(6.0Ah)+充電器
本体色 | マキタブルー |
バッテリー | BL1860B(6.0Ah)×1個 |
充電器 | DC18RF |
収納ケース | ハードケース |
付属ブレード | B-10(木工用) ×2枚 BR-13(木工用) ×2枚 B-22(鉄工用) ×2枚 |
その他付属品 | 刃口板、カバープレート、 六角棒スパナ |
JR182DRF:本体+バッテリ(6.0Ah)+充電器
本体色 | マキタブルー |
バッテリー | BL1830B(3.0Ah)×1本 |
充電器 | DC18RF |
収納ケース | ハードケース |
付属ブレード | B-10(木工用) ×2枚 BR-13(木工用) ×2枚 B-22(鉄工用) ×2枚 |
その他付属品 | 刃口板、カバープレート、 六角棒スパナ |
JV182Dの価格帯
ラインナップ | 定価 | ネット販売価格 |
---|---|---|
JV182DZK (本体+ケースのみ) | 44,800円 | 32,000円 |
JV182DRG (6.0Ahバッテリ付) | 79,900円 | 57,800円 |
JV182DRF (3.0Ahバッテリ付) | 75,300円 | 55,400円 |
JV184DZK (本体+ケースのみ) | 28,800円 | 21,000円 |
JV002GZ (本体のみ) | 45,300円 | 32,000円 |
本体(ケース入り)の『JV182DZK』はネットで大体32,000円で販売されており、これは同じ18Vの下位機種「JV184D」(21,000円)と比較すると1万強お高い。この差額は結構痛いですが、ジグソーハードユーザならこの差額分をペイするぐらい『JV182D』は高機能となってます。
また、ほぼ同等機能を持つ40Vmaxの「JV002G」(32,000円)とは同価格となっておりますが、「JV002G」の方はハードケースはついていないので、純粋な本体のみの価格であれば『JV182D』の方が若干お安いですがここは単純に自身のバッテリ環境で選んで良さそうです。
バッテリ・充電器のセット品を見ると、6.0Ahバッテリ付の「JV182DRG」(57,800円)、3.0Ahバッテリ付の「JV182DRGF」(55,400円)の両者の価格差は約2,500円。
これぐらいの価格差あれば6.0Ah「JV182DRG」を選択する方が1充電当たりの作業量は倍ですし、コスパは良いかと思います。
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JV182Dの基本スペック
外観・基本スペック
今回購入したのは『JV182DZK』。
内容物はジグソー本体のみですが、充電器やバッテリも収納することを前提としたケースなので、結構場所取ります。
付属品含め、内容物はこの通り。
マキタ純正の木工用・金属用ブレードが3種×各2本ずつ付属しているのは嬉しいですね。
純正ブレードの切れ味は抜群です♪
JV182DZKのセット内容
- ジグソー本体
- ブレード3種×各2本 B-10(木工用),BR-13(木工用),B-22(鉄工用)
- 刃口板、カバープレート、六角棒スパナ
- 取扱説明書
バッテリ(BL1860B)を取り付けた姿がコチラ。
パッと見た感じでは40Vmaxの「JV002G」と全く同じ。※違うのはバッテリぐらい。
なお、BL1860Bは手持ち品ですが、お持ちでない場合、『JV182DRG』が同じバッテリとのセット品となってます。
重さは2658gとなっており、バッテリ重量も相まってなかなかの重量級。
重いと持ち運びに不便ですが、切断時に安定するとのメリットもあったりします。
グリップは握りやすく、トリガー操作、ロックオンスイッチの操作も違和感なく扱えます。
ブレードの種類・取り付け方法
ブレードの形状はBタイプとなっており、ワンタッチ取付対応♪
ブレードを下からカチッと音がなるまで差し込めば自動でロックが掛かるので、六角レンチ等でグリグリする必要がありません。
取り外しの時もレバーを引くだけでロック解除⇒ブレード取り外しができるので、工具を使う必要が無く非常にストレスフリーです♪
ワンタッチの便利さを知ってしまうと、もう工具を使った取り付けには戻れないです。
騒音値
『JV182D』の無負荷時の動作音は大体95dBとなっており、極端に音が大きいわけでは無いので、騒音に関しては音が出せないような環境でなければ神経質になる必要はないかなと。
意外だったのは類似機種40Vmax『JV002G』とは結構な違いがあった点。
電圧の違いによってモータの動作音に違いが出てくるのか、詳しいことは分かりませんが、音が小さいのは『JV182D』でした。
スピード調整・オービタル・稼動ロック
機能 | 内容 |
---|---|
スピード調整方法 | ダイヤル |
オービタル機構 | 切+3段階 |
稼動ロック | 可能 |
スピード調整方法
スピードはダイヤル操作での調整となっており、トリガーはON/OFFのみで無段変速ではないです。
材料の種類に合ったダイヤル設定は以下の通り
材料 | 設定ダイヤル |
---|---|
木材 | 4~6 |
軟鋼板 | 3~6 |
ステンレス | 3~4 |
アルミ | 3~6 |
プラスチック | 1~4 |
オービタル機構
オービタルは材料や用途に合わせ0(切)とⅠ~Ⅲの4段階で設定可能。
オービタル設定 | 用途 |
---|---|
0(切) | 軟鋼板・ステンレス・プラスチックの切断 木材・合板のキレイな切断 |
Ⅰ | 軟鋼板・アルミ・硬質木材の切断 |
Ⅱ | 木材・合板の切断 アルミの高速切断 |
Ⅲ | 木材・合板の高速切断 |
稼動ロック
主電源スイッチ | 不意の起動を防いでくれる安全機能 |
ロックオンスイッチ | スイッチONにてトリガから手を離しても 運転を継続してくれる便利機能 |
ロックオンスイッチは安価な機種でも搭載されることが多いので割愛。
主電源スイッチはその名の通り電源ON/OFFスイッチで、電源をONするまではトリガーを引いても動き出すことは無いので、意図せずにブレードが動き出して怪我をしたり、材料を傷つけたりする可能性を抑えてくれます。
ON後にもう一回主電源スイッチを押すことで電源OFFはもちろん、電源ONのまま約10秒間放置すると勝手にOFFとなるので、OFFし忘れによる不意の起動も防いでる安全機能です。
一回一回スイッチを押さないといけないのはやや手間ですが、後悔先に立たず。安全第一です。
その他便利機能
機能 | 内容 |
---|---|
ソフトノーロード機能 | 有り |
ソフトスタート機能 | 有り |
ブロワ機能 | 有り |
電子制御 | 無し |
低振動設計 | 有り |
防じん・防水 | 非対応 |
LED | 2灯 |
電気ブレーキ | 有り |
ソフトノーロード機能
ソフトノーロード機能は、負荷の加減をリアルタイムで検出し、切断作業を行っていない状態では自動的にストローク数を抑える優れた機能。
この機能により、不要な音を最小限に抑えることができるだけでなく、振動も軽減されるため、刃を材木に合わせる際の微調整も非常に簡単になります。
材料の切断を開始するとそれを感知し、回転数に引き上げるといったことを工具側でやってくれるため、作業者は操作に集中でき、精度の高い作業が可能になります。
バランスプレートで低振動
『JV182D』はバランスプレートを内蔵することで、作業時の低振動を実現。
このバランスプレートは動作中にロッド(ブレード)と反対の方向に移動くことで、振動を打ち消す作用があります。
振動軽減効果のおかげで、精度の高い作業が可能になるだけでなく、長時間の使用でも手や腕への負担が軽減され、作業者の疲労も減少します。
LEDは2灯タイプで明るさ抜群
LEDを2灯搭載しており、切断箇所を明るく照らしてくれます。
工具自身の影になるなどどうしても暗くなりがちな切断箇所を照射してくれるので、墨線・ブレード位置が見やすく、作業精度を向上させてくれます。
防じん・防水機能は無し
作業環境によって必要性は変わってきますが、唯一気になる点と言えば、防じん・防水機能が無い点。
ここ数年以内に登場している18Vの下位機種『JV184D』や40Vmax『JV002G』ではAPTなりIPなりを搭載しているため、粉塵の多い環境や屋外でも気にすることなくガシガシ使っていけますが、『JV182D』は防じん・防水機能はないため、使用環境には要注意です。
他機種との比較
40Vmax「JV002G」との比較は以下ページで解説してますので、こちらをご覧下さい。
⇒【JV002GZ,JV002GRDXレビュー】現ジグソー最高峰機種!!_マキタ40Vmax_ジグソー
同じ18Vで下位機種の「JV184D」と比較してみます。
JV182D | JV184D | |
---|---|---|
電圧 | 18V | 18V |
切断能力 | 135mm | 135mm |
ブレード方式 | Bタイプ | Bタイプ |
ブレード取付 | ワンタッチ | ワンタッチ |
主な機能 | ソフトノーロード ソフトスタート ブロワ機能 低振動設計 | ソフトノーロード ブロワ機能 電子制御 APT |
ネット販売価格(目安) ※執筆時点 | 32,000円 | 21,000円 |
発売年月 | 2014年3月 | 2022年2月 |
同じ18V機種で切断能力は同じ135mmで、ブレードの取り付けはどちらもワンタッチタイプ。
機能的には『JV182D』にはソフトスタートと低振動設計があり、「JV184D」は電子制御(定回転制御)とAPT機能を搭載しており、それぞれ特徴が異なるため単純な比較がしずらいところ。
また、切断速度に関係するストローク数とストローク幅は『JV182D』の方がいずれも高く、実際に使って見ても『JV182D』の方が作業スピードは圧倒的に速いです。
なので、ジグソーを頻繁に使用するハードユーザの方は『JV182D』を選択する方が作業効率は良いですが、そこまで切断スピードにこだわらないのであれば1万円安い「JV184D」で良いかと思います。
実際に使ってみる
材料 | 厚さ | 速度 |
SPF材 | 1×4材(厚さ19mm ) | 6 |
2×4材(厚さ38mm) | 6 | |
ラワン合板 | 厚さ15mm | 6 |
アルミ板 | 厚さ2mm | 5 |
鉄板 | 厚さ3.0mm | 5 |
さすが18Vフラグシップモデルだけあって、切断時のパワーは半端なく、かなりスムーズに作業可能。
AC機と比較してもパワーが劣っていると感じることはなく、電源コードが無い分、やはり取り回しやすく使い勝手抜群です。
切断スピードに関係してくるストローク数とストローク幅は40Vmaxの「JV002G」と同じ値となっており、数値上では充電式ジグソーの中で切断スピード最速の部類に入ります。
JV182Dのメリット・デメリット
というわけで、情報をまとめると。。。
メリット | デメリット | ||
〇 |
ハイパワーブラシレスモータ搭載でAC機同等の高速切断を実現 | ✕ |
最新機種JV002Gと価格が変わらない。 |
〇 | 低振動で疲れにくい | ✕ | 防じん・防水機能は無しなので使用環境には注意が必要 |
〇 | ロックスイッチで安全性も向上 | ✕ | 下位機種「JV184D」との価格差に満足できるかは使用頻度次第。 |
というわけで、冒頭にも記載してましたが、『JV182D』をオススメできる人は
こんな方にオススメ♪
- ジグソーの使用頻度が半端ないハードユーザー
- 40Vmaxじゃなくて18Vが好き
- 価格よりも性能重視!
別の機種が良さそうな方
- ここまで高機能じゃなくていいので18Vのマキタジグソーが欲しい
⇒マキタ18V「JV184D」 - 40Vmaxバッテリを持ってるなら
⇒マキタ40Vmax「JV002G」
まとめ
ということで今回はマキタ18Vジグソー『JV182D』をレビューしました。
発売から10年近く経った今でも、18Vジグソーでは最強の本機種。
さすがに40Vmax「JV002G」には太刀打ちできませんが、18Vを主戦場にしている方でゴリゴリジグソーを使っていきたい方にはうってつけの機種です。
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