今回ご紹介するのはHiKOKIのインパクトドライバ『FWH14DF』。
14.4V用のDIYインパクトとしては現在は唯一のラインナップで18Vの「FWH18DF」の兄弟機でスペックも同等。
そのFWH18DFと比べて販促カタログでは扱いが小さくややかわいそうなやつ。
衰退気配濃厚の14.4Vを今から集めていくのはやはり勇気がいるかなと。
今回はそんな既に14.4Vをメインに戦ってる方向けに『FWH14DF』についてレビューしていきます。
こんな方にオススメ♪
- 主にDIY用途
- すでにHiKOKIの14.4Vをメインに使っている
別の機種が良さそうな方
- これから電動工具を集めようと思ってて、作業効率はあんまり気にしない
⇒HiKOKIの10.8V「FWH12DAL」 - これから電動工具を集めようと思ってて、できれば作業効率も求めたい
⇒HiKOKIの18V「FWH18DF」
\当ブログの推しインパクトドライバまとめ記事はコチラ/
FWH14DFのラインナップ
公式に発表されている『FWH14DF』のラインナップは2種類。
- バッテリ1個セットのFWH14DF(BG)
- バッテリ2個セットのFWH14DF(2BG)
他にもHiKOKI純正のビットセットが付属した商品なんかも出たりしてます。
FWH14DF(BG):バッテリ1個セット
本体色 | 青紫 |
バッテリー | 2.0Ahバッテリ(BSL1420)×1個 |
充電器 | 付属(UC18YKSL) |
収納ケース | プラスチックケース |
その他付属品 | No.2(+)ビット |
FWH14DF(2BG):バッテリ2個セット
本体色 | 青紫 |
バッテリー | 2.0Ahバッテリ(BSL1420)×2個 |
充電器 | 付属(UC18YKSL) |
収納ケース | プラスチックケース |
その他付属品 | No.2(+)ビット |
FWH14DFの価格帯
ラインナップ | 定価 | Amazon価格 (2023年10月時点) |
---|---|---|
FWH14DF(BG) ※バッテリ1個 | 19,600円 | 12,970円 |
FWH14DF(2BG) ※バッテリ2個 | 26,700円 | 14,500円 |
FWH12DAL(2ES) ※10.8V:バッテリ2個 | 21,200円 | 12,600円 |
FWH18DF(BG) ※18V:バッテリ1個 | 24,100円 | 14,900円 |
FWH18DF(2BG) ※18V:バッテリ1個 | 31,600円 | 18,200円 |
FWH14DF(BG:バッテリ1個)であれば13,000円弱で入手可能となっており、そこに+1,500円ぐらいでバッテリをもう一個つけられる。
FWH18DF(2BG:バッテリ2個)と比べると4,000円ぐらい安くなっており、本体自体のスペックはほとんど変わらないのでバッテリの価格差と見ていただいてOK。
14.4Vバッテリと18Vバッテリの1本あたりの価格差が実質2,000円となり、各々の将来性も加味するとこの分を投資しても全然良いかなと思います。
↓ ☆期間限定でセール商品になってることも☆ ↓
FWH14DFの外観とサイズ・重量
外観・基本スペック
購入したのは『FWH14DF(2BG)』。
バッテリが2個ついた商品で、Amazonで約1万2千円。
ケースは他のインパクトやドライバドリルと同じもので、簡易的なプラスチックケースですが、軽くて持ち運びやすく、収納に便利です。
セットの内容は以下の通り。
FWH14DF(2BG)のセット内容
- インパクトドライバ本体
- バッテリ(BSL1420)×2個
- 充電器(UC18YKSL)
- No.2(+)ドライバビット
- 取扱説明書(PDF版はコチラ※HiKOKI公式HP)
付属バッテリー取り付けた時のお姿。
プロ用に比べるとややヘッドの長さが気になりますが、低容量バッテリーとのこともあり、全体的にはコンパクトではあります。
重さは約1.3kgとなっており、インパクトとしては可もなく不可もなくといったところ。
グリップ形状はプロ用と変わりはないため、違和感なく扱いやすい。
ただ、やはり持ってみた感じ、ヘッドの長さはやや気になる。
カラープレートの取り付けにも対応しており、自分好みにカスタマイズも可能。
今回は購入した後に気づきましたが、ヒロミさんセレクトカラーのプレートが付属されてました。
※おそらく期間限定?
各種機能
機能 | 内容 |
---|---|
モード設定 | 非対応 |
ビットワンタッチ取り付け | 非対応 |
防水・防塵 | 非対応 |
Bluetooth通信 | 非対応 |
DIYモデルであり諸々の便利機能等々は特に無しです。
機能という機能はLEDがDIYモデルのお約束の通りLEDがポツンとあるのみ。
その分、価格還元されているかたちですね。
バッテリのお話
FWH14DFに付属してあるバッテリはBSL1420。
BSL14**シリーズでお手持ちのプロ用工具とバッテリを共用することも可能です。
これからDIYを始める、電動工具を集めていきたい方も将来的にプロ用工具に移行するときもそのままバッテリを使い回せますし、電動工具において地味にお金がかかるバッテリを買いなおす必要が無いのは非常にありがたいです。
なお、マキタのDIYモデルの場合はLightバッテリシリーズといってプロ用の工具とは別。プロ用工具とDIY用工具でバッテリの使い回しはできなくなってます。
そういったことから、本ブログではDIY向けには結構HiKOKI製品を推してます。
他機種との比較
FWH12DALとの比較
同じDIYモデルで電圧違い機種「FWH12DAL」と比較してみます。
FWH12DAL | FWH14DF | |
---|---|---|
モータ | ブラシモータ | ブラシモータ |
最大トルク値 | 110N・m | 140N・m |
最大回転数 | 2,700回転/分 | 2,600回転/分 |
最大打撃数 | 3,200回/分 | 3,200回/分 |
モード切替 | 無し | 無し |
その他機能 | LED | LED |
定価 | 21,200円 | 24,700円 |
最大トルクでは『FWH14DF』(140N・m)の方がFWH12DAL(110N・m)よりも上となっており、作業効率と締め付け本数を考えると『FWH14DF』の方が良い。
ただ取り回しやすさについては「FWH12DAL」の方に分があり、「FWH12DAL」の方がヘッド長が短く、重量も軽い。
価格面でも10.8Vの「FWH12DAL」の方が3,000円近く安い。
ということで、DIY用途であると考えれば、作業効率や締め付け本数に関してはそこまで気にする必要はないと考えるので、
特に14.4Vにこだわりがないのであれば
10.8Vが頭角を現してきている今、18Vとの間で中途半端な位置づけと思っている14.4Vよりも、将来性かつ安い「FWH12DAL」の方が良い選択になると思います。
それでも10.8Vじゃ物足りないという方は次のFWH18DFを検討されると良いかと。
FWH18DFとの比較
同じDIYモデルで電圧違いの兄弟機「FWH18DF」と比較してみます。
FWH18DF | FWH18DF | |
---|---|---|
モータ | ブラシモータ | ブラシモータ |
最大トルク値 | 140N・m | 150N・m |
最大回転数 | 2,600回転/分 | 2,400回転/分 |
最大打撃数 | 3,200回/分 | 3,200回/分 |
モード切替 | 無し | 無し |
その他機能 | LED | LED |
定価 | 26,700円 | 31,600円 |
『FWH14DF』もFWH18DFもどちらもブラシモータを搭載で、ブラシの定期交換が必要な点は同じ。
またヘッド長は166mmと同じで最近のインパクトとしては長めです。
といった感じでスペック面はほぼほぼ一緒で、異なるのはバッテリ電圧と価格。
どちらもバッテリ2個の価格を記載してますが、『FWH14DF』の方が5,000円弱ほどお安い。
将来的に新たな電動工具のラインナップが期待できない14.4Vに手を出して、後々、バッテリごと買いなおすよりも、今の時点でやや頑張って18Vを購入する方が結果的には経済的になるかなと。
※バッテリ2個もいらんなぁ、という方はFWH18DFのバッテリ1個のラインナップ「FWH18DA(BG)」もあって、これなら実販売15,000円前後で購入可能となってます。
実際に使ってみる
コーススレッドやらピアスビスやら試し打ち
前段の他機種との比較でも書いた通り、「FWH12DAL」と比べるとやはりパワーはあって、作業効率も良いです。
FWH18DFとの違いは使って見た感じでは全然分からないレベル。
DIY用であり耐久性に関してはあまり期待できない機種ではありますが、普通に使いやすいインパクトと感じました。
モード設定機能が無いのでミニビスを使うときなどはトリガーでの微調整が必要ですが慣れてしまえばあまり気にならないかと。
やはりネックはバッテリ電圧ですね。。。
コーススレッド120mmのビス打ち速さ
当ブログでは120mmのコーススレッドのビス打ち速さで各機種を比較。
※木材硬さの違いや、トリガーの引き方の微妙な違い等の条件で誤差は多少あるかと思いますが、参考までに。
120mmのコーススレッドを1本打ち込むのに約5.7秒。
確かに「FWH12DAL」(6.4秒)よりも早いのは間違いないですが、100本打ったとしてもその差は70秒=1分ちょっと。
FWH18DF(5.4秒)ともほとんど変わらず。
やはりプロ用と比べるとDIYモデルは作業スピードは劣るようです。
データ上ではHiKOKIの方が顕著にDIYとプロ用の差が出てる感じですね
FWH14DFのメリット・デメリット
というわけで、情報をまとめると。。。
メリット | デメリット | ||
〇 |
DIYモデルであり価格が安い | ✕ |
電圧が14.4Vで将来性が期待できない。 |
〇 | FWH12DALよりもパワーはあり、DIY作業なら納得できるスペック | ✕ | FWH12DALよりも2,000円近く価格は高い。 |
〇 | バッテリがプロ用と共用できる | ✕ | DIYモデルであり耐久性は期待できない。 |
というわけで、冒頭にも記載してましたが、『FWH14DF』をオススメできる人は
こんな方にオススメ♪
- 主にDIY用途
- すでにHiKOKIの14.4Vをメインに使っている
別の機種が良さそうな方
- これから電動工具を集めようと思ってて、作業効率はあんまり気にしない
⇒HiKOKIの10.8V「FWH12DAL」 - これから電動工具を集めようと思ってて、できれば作業効率も求めたい
⇒HiKOKIの18V「FWH18DF」
まとめ
ということで今回は『FWH14DF』をレビューしました。
扱いやすくDIY向けには良いインパクトであることは間違いないんですが、、、
やはり14.4Vに今から手を出すのはやめておいた方が良いというのが当ブログでの考え。
今既にメインで14.4Vを使っている方であれば選択肢としては有りですが、そうでなければ、後々のことを考えて10.8Vか18Vのどちらかに行く方が良いかなと思います。