今回ご紹介するのはHiKOKI製AC100Vジグソー『FCJ65V3』。
DIY向けコード式でHiKOKIジグソーの中での最安。
その分、機能はかなり限定的で電子制御や防じん・防水機能はもちろんなく、オービタル機能もなし。
今回はそんなコスパ目標機種『FCJ65V3』についてレビューしていきます。
こんな方にオススメ♪
- 「HiKOKIしか勝たん」のHiKOKI信者DIYer
別の機種が良さそうな方
\当ブログの推しジグソーまとめ記事はコチラ/
FCJ65V3のラインナップ
FCJ65V3:本体のみ
本体色 | 紫 |
バッテリー | (コード式) |
充電器 | (コード式) |
収納ケース | 無し |
付属ブレード | No.31 |
その他付属品 | 刃口板 六角棒スパナ 防じんカバー 円直線兼用ガイド |
FCJ65V3の価格帯
ラインナップ | 定価 | Amazon価格 |
---|---|---|
FCJ65V3 (コード式) | オープン | 9,000円 |
M421 (マキタ:コード式) | 12,600円 | 9,000円 |
JSW-100SC (高儀:コード式) | オープン | 5,000円 |
JV101DZ (マキタ:バッテリ式) | 15,000円 | 11,000円 |
『FCJ65V3』は数百円の変動の幅はありますがAmazonでだいたい9,000円ぐらいで購入可能となっており、マキタのDIYモデルでコード式の「M421」とほぼ同価格となってます。
2大メーカにこだわらないところでの当ブログDIYオススメ機種「JSW‐100SC」なら5,000円ぐらいと『FCJ65V3』の半額程度。あとでも書きますが、メーカーにこだわらないのであればこれが一番コスパ良い機種です。
ちなみに、バッテリー機種と比較すると、HiKOKIのバッテリ機種は18V以上しかないのでマキタ「JV101D」が約11,000円となっており、本体のみでも『FCJ65V3』より高価。(HiKOKIのバッテリ式は18V以上しかなくDIYにはコスパ悪いのでマキタと比較)
ただ、バッテリー式はコンセントの位置や切断時のコードを気にしなくていいので取り回しが良いため、バッテリを既に持っている方はバッテリ式も一考を♪
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FCJ65V3の基本スペック
外観・基本スペック
まずは箱外観。
専用ケースではなく他のDIYモデルと同様に段ボール箱に梱包されており、使い回していくうちにいずれ段ボールが破けてくるのがDIYあるある。
のセット内容
- 刃口板
- 円直線兼用ガイド
- 六角棒スパナ(本体取付)
- 防じんカバー(本体取付)
- 取扱説明書
本体外観。パッと見なんかトラっぽいな、が第一印象ですが、本体の作りはそれなりにしっかり。
DIYモデルあるあるですがベースが薄板になっているので、ちょっとガツンとやってしまうと当たり所が悪いと曲がってしまいそう。
ちゃんと左右45°切りには対応してます。
重さは約1.5kgでコード式ジグソーとしては特に重くもなく軽くもなく。
持った感触としては、バッテリ式の2kgを超えるものに比べてやはり軽く扱いやすい。
グリップもラバー素材となっているので持ちやすく、安定して作業が可能です。
ブレードの種類・取り付け方法
ブレード形状はBタイプで、取り付けには本体に収納してある六角レンチを使用。
あまり使用頻度が高くないのであれば我慢はできるレベルではありますが、「JV103D」などの上位機種にみられるワンタッチ取付を知ってしまうと、工具を取り出してのブレード脱着は非常に面倒くさい。
『FCJ65V3』より安価な「JSW-100SC」がワンタッチ取付(工具不要)となっているのでここは残念な点ですね。。。
騒音値
『FCJ65V3』の無負荷時の動作音は約96dB(当ブログしらべ)で、当ブログで検証したジグソーの中では中間に位置。
DIY用であり住宅街など割と音を気にしないといけないところで使うモデルですが、使う時間帯には気を付けた方が良さそうです。
どうしても音が小さい方が良いという方は、パワーは落ちますが動作音が静かな「T-JS108V」がオススメ♪
スピード調整・オービタル・稼動ロック
機能 | 内容 |
---|---|
スピード調整方法 | トリガ |
オービタル機構 | 切+3段階 |
稼動ロック | 可能 |
スピード調整方法
『FCJ65V3』トリガによる無段変速となっており、トリガーを押し込む量によって、ブレードの上下スピードが0~3,000回/分の間で調整可能。
ブレードのスピードは材料や仕上げ具合によって調整しますが、切断しながらトリガ操作でスピードを一定に保つにはそれなりの技術が必要です。
ただ、『FCJ65V3』はちょっと変わった特徴を持っており、トリガについているダイヤルを回すことでトリガを押し込める上限位置を変えられるようになっているので、トリガを押す力を一定に保つ必要が無くスピード調整が簡単。
オービタル機構
意外や意外。オービタル機構は無し。
ブレードの上下運動にさらにオービタル機構で前後運動を加えることで切断スピードを上げるためのもの。(その分、切り口は粗くなりますが)
DIY向けなので切断スピードにこだわる人はあまり多くないかと思いますが、この点は要注意です。
稼動ロック
ロックスイッチ | 不意の起動を防いでくれる安全機能 |
ロックオンスイッチ | スイッチONにてトリガから手を離しても 運転を継続してくれる便利機能 |
ロックスイッチは意図せずトリガをONしてしまい急にブレードが動作することを防ぐ機能で、プロ向けの機種であればハードロック・電子ロックでついている機能。
安全面の向上となり、不意な動作で怪我をしたり材を傷つけてしまったりといったことが防げる機能ですが『FCJ65V3』には本機能は無し。
慣れてくるとどうしても気が緩みがちですが、安全には十分気を付けて作業する必要ありです。
使用しない時は面倒でもコンセントからプラグを抜きましょう
続いてトリガの上部にロックオンスイッチですが、トリガーON状態のときに本スイッチをONすることでトリガから指を離してもジグソーが動作を続ける機能。
円切りするときや長い距離を切断するときなど、左右の手を持ち替える際にジグソーを止めることなくスムーズに切断することができます。
その他便利機能
機能 | 内容 |
---|---|
ソフトノーロード機能 | 非対応 |
ソフトスタート機能 | 非対応 |
ブロワ機能 | 非対応 |
電子制御 | 非対応 |
低振動設計 | 非対応 |
防じん・防水 | 非対応 |
LED | 無し |
電気ブレーキ | 無し |
DIYモデルの格安機ということもあり『FCJ65V3』は付加機能は無し。。。
個人的には電気ブレーキぐらいはどうにかならなかったかなとの思いです。
ブレードがすぐに止まらないから置く時にちょっと気を使うんですよね。。。
他機種との比較
マキタのDIYモデル「M421」と比較してみます。
FCJ65V3 | M421 | |
---|---|---|
電圧 | AC100V | AC100V |
切断能力 | 65mm | 65mm |
ブレード方式 | Bタイプ | Bタイプ |
ブレード取付 | 六角レンチ | 六角レンチ |
主な機能 | ー | オービタル |
ネット販売価格(目安) ※執筆時点 | 9,000円 | 9,000円 |
電動工具2大国内メーカのDIYモデルジグソーですが、両機とも性能は似通っており、違いとしてはオービタル機構があるか無いか。
なので、マキタ「M421」であれば材料や仕上げ具合によってオービタルの調整ができ、切断スピードも向上させられるわけですが、正直なところDIYでそこまで求めるかは「???」で、無いなら無いで別に気にならない人も多いかと思います。
一番気になったのはベースの耐久性で、『FCJ65V3』は薄い金属板に対し「M421」の方が明らかにしっかりとした作りとなってます。
最初の内は良いですが、使い込んでいくうちにだんだんとベースが曲がり、垂直に切ったつもりがなぜか切り口が斜めに。。。なんてことにもつながりそうです。
ということで、価格的にも両者差がないとのことで、どちらかを選ぶのであればマキタ「M421」の方かなと思います。
ただ、DIY向けでメーカにこだわらないなら「M421」より「JSW-100SC」がオススメですので、こちらも参考に。
実際に使ってみる
材料 | 厚さ | 速度 |
SPF材 | 1×4材(厚さ19mm ) | (max) |
2×4材(厚さ38mm) | (max) | |
ラワン合板 | 厚さ15mm | (max) |
アルミ板 | 厚さ2mm | (7割ぐらい) |
DIYでよくお世話になるSPF1×材(19mm厚)はスムーズに切断可能ですが、2×4材(38mm厚)となると切れなくはないですが時間はかかるので、1×材をメインに扱うなら十分、厚材をメインに扱う人には不向き。
手に伝わる振動も「M421」等の他機種と比べて大きい印象で、電源コード式全般に言えることですが切断時にはコードの引き回しにも注意が必要で取り回しはバッテリ式より劣ります。
誤ってコードを切断しないよう細心の注意を!
なお、他機種と比較のためブレードはマキタB‐10を使っており動画には載ってませんが、付属ブレード(No.31)の切れ味は十分なので、購入からしばらくは付属ブレードの使用でいいと思います。
なお、どうしても気になったのがベース塗料(黒)の材への色移り。動画の2×4材切断後を見てもらうと切断箇所の両サイドに黒い点線が入っているのが見れると思います。
おそらく塗装が剥げ切ってしまえば色移りは無くなると思いますが、材を汚してしまったり傷つけたしまったりするのは良くないですね。。。
ストローク数とストローク幅で見ると『FCJ65V3』はマキタ「M421」や高儀「JSW-100SC」と同じぐらい。
ただ実際に使用してみて、負荷がかかった時の粘り強さ・切断の速さで言えば「M421」や「JSW‐100SC」の方が上ですね。
FCJ65V3のメリット・デメリット
というわけで、情報をまとめると。。。
メリット | デメリット | ||
〇 |
HiKOKI唯一の格安DIYモデル | ✕ |
オービタル機能が無く切断スピードが同価格の他の機種と比べ遅い |
〇 | トリガダイヤルで速度調整が可能 | ✕ | より格安なJSW-100SCの方が操作性が良い |
✕ | 切断時、コードの引き回しに注意が必要 |
というわけで、冒頭にも記載してましたが、『FCJ65V3』をオススメできる人は
こんな方にオススメ♪
- 「HiKOKIしか勝たん」のHiKOKI信者DIYer
別の機種が良さそうな方
まとめ
ということで今回は『FCJ65V3』をレビューしました。
HiKOKI唯一のDIYモデルジグソーであり、ジグソーの購入を検討しているDIYerなら候補にあがってくることも多い機種ですが、当ブログとしての印象は。。。
決して悪い機種とは思いませんが、他機種と比べてしまうとコスパ面で見劣ってしまうかなとの結論です。
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