今回ご紹介するのはマキタ製18Vコードレスクリーナー『CL285FD』。


マキタコートドレスクリーナーの中で最高の吸引仕事率125Wを持ちながら、静音性も兼ね備えた一品。
ワンタッチでゴミ捨て可能かつ衛生的な40Vmax「CL002G」の18V版♪
今回はそんな紙パック式のハイスペック機種『CL285FD』についてレビューしていきます。

こんな方にオススメ♪
- 多少価格は高くても良いのでハイスペックなコードレスクリーナーが欲しい。
- マキタ40Vmaxバッテリは持ってない。
- 多少のランニングコストは許すので、吸ったゴミを触りたくないし、見たくもない。
別の機種が良さそうな方
CL285FDの立ち位置
CL284FD | CL285FD | CL286FD | |
外観 | ![]() |
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![]() |
集塵方式 | カプセル | 紙パック | サイクロン |
容量 | 730ml | 500ml | 250ml |
スイッチ | ワンタッチ | ワンタッチ | ワンタッチ |
吸込仕事率 | 【パワフル】125W 【強】70W 【標準】45W 【エコ】20W |
【パワフル】125W 【強】70W 【標準】45W 【エコ】20W |
【パワフル】100W 【強】60W 【標準】35W 【エコ】15W |
1充電使用量 | 【パワフル】8分 【強】15分 【標準】21分 【エコ】38分 ※BL1830使用 |
【パワフル】8分 【強】15分 【標準】21分 【エコ】38分 ※BL1830使用 |
【パワフル】8分 【強】15分 【標準】21分 【エコ】38分 ※BL1830使用 |
重量 ※パイプノズル無 |
1.5kg | 1.6kg | 1.7kg |
定価(税別:本体のみ) ※2025年月時点 |
20,800円 | 21,500円 | 24,000円 |
発売年月 | 2023年4月 | 2023年2月 | 2023年2月 |
マキタの18Vコードレスクリーナーには現在、7機種が展開されており、「CL284FD」『CL285FD』「CL286FD」がハイスペック機種、「CL180FD」「CL181FD」「CL182FD」はスタンダード機種として位置付けられています。「CL280FD」はミドルクラス機種
その中で、今回紹介する『CL285FD』は紙パックタイプ機種で、ハイスペック機種の中でのスペックは他機種とほとんど同じ。※サイクロンの「CL286FD」が構造上、やや吸引力が小さくなってます。
なお、ハイスペック機種(『CL285FD』等)とスタンダード機種(「CL182FD」等)では販売価格が倍近く違うので、どちらのスペックにするかはご予算と相談。
ハイスペック機種でかつ紙パックタイプが良いとなれば『CL285FD』を選択することになります。※スタンダード機種のカプセルタイプは「CL182FD」
CL285FDのラインナップ

『CL285FD』のセットラインナップは①バッテリ+充電器の無し(Z)/有り(RF)、②サイクロンユニットの無し/有り(C)の組み合わせで計4種類。
また、本体色は白(型式の末尾がW)とオリーブ(型式の末尾がO)の2種類が準備されてます。
CL285FDZW(白)、CL285FDZO(オリーブ):本体のみ



本体色 | 白(W)、オリーブ(O) |
バッテリー | 無し |
充電器 | 無し |
サイクロン | 無し |
集塵用品 | 高機能フィルタ、紙パック(10枚入り) |
その他付属品 | サッシノズル、取扱説明書 |
CL285FDRFW(白)、CL285FDRFO(オリーブ):本体+バッテリ+充電器



本体色 | 白(W)、オリーブ(W) |
バッテリー | BL1830B×1個 |
充電器 | DC18RF |
サイクロン | 無し |
集塵用品 | 高機能フィルタ、紙パック(10枚入り) |
その他付属品 | サッシノズル、取扱説明書 |
CL285FDの価格帯

ラインナップ | 定価 | ネット価格 |
---|---|---|
CL285FDZ (本体のみ) | 21,500円 | 15,800円 |
CL285FDRF (バッテリ・充電器付) | 49,200円 | 34,500円 |
時期によって変動はありますが、本体のみの「CL285FDZ」だと約15,800円。マキタコードレスクリーナーのフラグシップモデルだけあって他機種と比べて飛び抜けた価格になってます。
「CL285FDRF」(バッテリ&充電器セット)では約34,500円、『CL285FD』の40Vmax版「CL002GRD」(バッテリ&充電器セット)だと約40,500円。
18Vも40Vmaxもバッテリ持ってない・・・なので、バッテリから揃える必要ありというかたは18V『CL285FD』の方が「CL002G」よりも6,000円ほどお安く導入することが可能です。
なお、同スペックのカプセル式「CL284FD」と比べると『CL285FD』の方が数百円ほど高くなってますが、それによってどっちのタイプにするかの決定打にはならないぐらいの価格差かと思います。
\CL285FDの最新価格は以下からチェック/
CL285FDの基本スペック
外観

実際の使い心地やスペック確認のため『CL285FDZW』を購入。


バッテリ(BL1830B)を取り付けた状態。
本体内部には効率的で省エネルギーなブラシレスモーターが内蔵されており、新型ノズルのおかげで動きが滑らかで音も静か。
さらに、改良されたパイプにはロックボタンが付いているため、旧モデルや低価格モデルでよくある使用中のパイプ抜けの問題が解消され、掃除中のイライラもありません。

装着バッテリ | ノズル無し | ノズル有り |
---|---|---|
バッテリ無し | 1062g | 約1.3kg |
BL1820B(2.0Ah) | 1442g | 約1.7kg |
BL1830B(3.0Ah) | 1694g | 約1.9kg |
BL1860B(6.0Ah) | 1732g | 約2.0kg |
バッテリとパイプ・ノズルを取り付けた状態で約1.7kg~2.0kg。
長時間連続で使用することも少ないし、なるべく軽くして使いたい場合は小容量の小型バッテリBL1820Bがオススメ。


持ち手はラバー素材になっており、滑りにくく扱いやすい。
ただやっぱり持ってみた感じ、若干重いので長時間使用するのはちょっとしんどいですね。。。

スイッチ

18Vの各機種(「CL284FD」『CL285FD』「CL286FD」)はワンタッチスイッチを採用しており、従来機種と比べ操作性が改善。
スイッチ一つで簡単にモードを切り替えられることに加え、モードメモリ機能を備えており、電源をオフにする前の状態を保持して再起動ができます。
また、モード設定用スイッチと電源スイッチが独立しているので、電源がオフの状態でもモードを変更できます。これは例えば、夜間であったり・子供が近くで寝ている場合に静かなモードから始められるため、急に大きな音が出ることを避けるのに大変便利です。
他ワンタッチスイッチ機種ではONしないとモード切り替えができない機種がほとんどなので、最弱で動かすにも一瞬最強モードを通らないといけない=大きい音が一瞬でてしまいます。

また、現在動作中のモードがLEDで表示されているため、一目でどのモードが作動しているかを確認できるのも大きな利点です。これにより、「今どのモードだっけ?」となることもなくなります。
集塵タイプ

集塵タイプはゴミ捨てが簡単な紙パック方式。
紙パックごとゴミ箱にポイっと捨てるだけなので、見たくないゴミを見ることもなく、ゴミ捨ての際にホコリが舞ったり、こぼしたりしてまた掃除・・・なんてことも無し。
「CL284FD」等のカプセル式と違ってゴミ捨ての時にホコリが舞うことが無く衛生的♪

紙パックでのランニングコストが気になる・・・との方は高機能ダストバッグ(付属品)の使用をオススメします。
ダストバッグは水洗いして繰り返し使用可能。一方で、ダストバッグからゴミを取り出す手間が掛かるのと、その時にホコリが舞うことも少なくないため、手軽さと清潔さを重視するのであればやっぱり紙パックが便利です。
なお、紙パック式の注意点として、紙パックが切れていて、いざという時に使えない場合があります。その際にはダストバッグを使用するという選択肢もありますが、事前に紙パックをストックしておくと良いでしょう。


紙パック式のクリーナーを使う際、紙パックを取付忘れてそのまま掃除をしてしまうことは意外と多い。。。この場合、ゴミが直接機械内部に入り込むため、故障の原因となる可能性があります。
『CL285FD』では、紙パックやダストバッグが正しく装着されていない限り、フタが閉まらない設計が施されているため、「やってしまった・・・」となる心配がなく、安心して日々掃除することができます。

サイクロンユニットの取付

『CL285FD』ではロングタイプのサイクロンユニット(A-72687(白)、A-72481(オリーブ))はもちろんのこと、狭いすき間が得意なショートタイプ(A-72453(白)、A-72431(オリーブ))にも対応しております。
サイクロンユニットにはパイプ固定有りverと無しverがありますので購入時には要注意です。
『CL285FD』はパイプ固定有りになります。
ロングタイプ:A-72687(白)、A-72481(オリーブ)
ショートタイプ:A-72453(白)、A-72431(オリーブ)
なお、一体型のサイクロンユニット(A-74500)は取付不可。「CL284FD」(カプセル式)の様にやっぱり「CL286FD」(サイクロン式)に変身♪は『CL285FD』では構造的に出来ないようになってます。




性能測定
騒音値

『CL285FD』の動作音は約73dB(エコモード)~約84dB(パワフルモード)となっており、他機種と比べてかなり静か。
マキタのコードレスクリーナーの中で最もパワフルと評されている『CL285FD』は、圧倒的な吸引力を持つだけでなく、騒音の低減にも優れた特長を持っています。
このクリーナーが静音性を実現できている背景には、独自の「新・流路構造」があります。風の流れを効率化し、エラストマで本体の振動を吸収、さらに穴あきスポンジが設置されており、これがより一層の吸音効果を発揮します。

単に掃除の効率性を向上させるだけでなく、使用環境の静音性を高めることにより、周囲への配慮も忘れない設計がなされてるわけですね。
吸引力

プロット形状はサイクロン種類を表す:●印→サイクロン無し、■印→サイクロン(ロング)、♦印→サイクロン(ショート)
プロット色はモード種類を表す: 青→パワフル、オレンジ→強、緑→標準
吸込仕事率は、掃除機の吸込力の強さをW(ワット)で表すもので、次の計算式によって算出されます。
「吸込仕事率」ってなに? | 三菱電機 よくあるご質問 FAQ
吸込仕事率=真空度×風量×0.01666※
真空度…ゴミを浮き上がらせる力
風量…浮き上がらせたゴミを運ぶ力
※ JISで規定している換算係数
上の式内にある風量は「風速×面積」で表されるため、上の「風速-真空度」のグラフでは右上に行けば行くほど、吸引仕事率は高くなります。
『CL285FD』は吸引時の性能が極めて優れており、特に風速と真空度においてトップレベルを誇ります。エコモードや標準モードであっても、その吸引力は10.8Vの下位機種のパワフルモードに匹敵するほど。
サイクロンユニットを装着すると、吸引力はおおよそ1段階低下します。例えば、サイクロンを装着した状態でのパワフルモードは、サイクロンを外したときの強モードと同等になり、サイクロンを付けた強モードは、サイクロン無しの標準モードに近い吸引力となります。
最も高い吸引性能を求める場合は、サイクロンユニットを外して使用することが推奨されます。

他機種との比較
CL002G (マキタ‐40V) |
CL285FD (マキタ‐18V) |
R18DPA (ハイコーキ‐18V) |
|
外観 | ![]() |
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集塵方式 | 紙パック | 紙パック | カプセル |
容量 | 500ml | 500ml | 400ml |
スイッチ | ワンタッチ | ワンタッチ | ワンタッチ |
吸込仕事率 | 【パワフル】125W 【強】70W 【標準】45W 【エコ】20W |
【パワフル】125W 【強】70W 【標準】45W 【エコ】20W |
【強】33W 【標準】26W 【弱】17W |
1充電使用量 | 【パワフル】16分 【強】25分 【標準】40分 【エコ】80分 ※BL4025使用 |
【パワフル】8分 【強】15分 【標準】21分 【エコ】38分 ※BL1830B使用 |
【強】40分 【標準】48分 【弱】66分 ※BSL36A18X使用 |
重量 | 1.6kg | 1.5kg | 1.8kg |
定価(税別:本体のみ) ※2025年月時点 |
21,500円 | 21,500円 | 15,000円 |
発売年月 | 2021年11月 | 2023年2月 | 2024年9月 |
「CL002G」(40Vmax)との比較は以下ページで行ってます。
⇒【紙パック式クリーナーの最高峰♪】CL002Gレビュー_マキタ40Vmaxコードレスクリーナー
R18DPA(ハイコーキ18V)と比較

ハイコーキ18Vの紙パックタイプ「R18DPA」と比較。

『CL285FD』は高性能モデルとされる一方、「R18DPA」は一般的な機種に位置づけられています。
吸引力を比べると、『CL285FD』の125Wは「R18DPA」の40Wを大きく上回っており、価格面でも『CL285FD』は「R18DPA」の約1.5倍。
ですので、「R18DPA」と比較するなら、18Vの基本的な機能を備えた紙パック式の「CL182FD」の方が最適。
『CL285FD』と「R18DPA」のどちらを選ぶか迷っている場合、まずは高価なハイエンドモデルを選ぶのか、もしくは安価で基本的な機能を持つモデルを選ぶのかを検討すると良いでしょう。
1点、「R18DPA」が優れている?ところとしては、カプセルタイプやサイクロンタイプへ変身可能な点。
実際に使ってみる
床の素材 | ゴミの種類 |
---|---|
フローリング | 紙くず、重曹 |
畳 | 重曹(砂の代わり) |
絨毯 | 糸 |
タイルカーペット | 紙くず |

マキタの7.2V~40Vmaxまでコードレスクリーナーは一通り試してきましたが、吸引力は圧倒的ですね。
重たいボルトやナットも難なく吸い取りますし、普段の掃除では普通モードで全然十分です。家具の隙間などノズルが入りにくい所にはパワフルモードで広範囲を一気に吸い取るといった使い方。
サイクロンを取り付けると1段階ほど吸引力が下がるとの話を前段でしましたが、普段から強モードを使えば、吸引力の低下は気にならず、メンテナンスもラクになるのでいいかもです。
CL285FDのメリット・デメリット
というわけで、情報をまとめると。。。
メリット | デメリット | ||
〇 |
圧倒的な吸引力と便利なワンタッチスイッチ | ✕ |
本体のみで約15,000円と、他機種と比べて高価 |
〇 | 紙パック式でゴミ捨て簡単&衛生的♪ | ✕ | バッテリ取付状態で約2.0kgと重たく、腕が疲れやすい。 |
〇 | 動作音がマキタ・HiKOKIのコードレスクリーナの中でも最静クラス | ✕ | 紙パック分のランニングコストがかかるのと、紙パックを切らす心配がある。 |
〇 | 兄弟機種CL002G(40Vmax)でバッテリ&充電器から揃えるよりも安価 |
というわけで、冒頭にも記載してましたが、『CL285FD』をオススメできる人は
こんな方にオススメ♪
- 多少価格は高くても良いのでハイスペックなコードレスクリーナーが欲しい。
- マキタ40Vmaxバッテリは持ってない。
- 多少のランニングコストは許すので、吸ったゴミを触りたくないし、見たくもない。


別の機種が良さそうな方
まとめ

ということで今回は『CL285FD』をレビューしました。
マキタコードレスクリーナーの紙パックタイプの最高峰で高い吸引力を持ちながら、静音性も兼ね備えた高スペック機種。
バッテリーや充電器を初めて揃える場合には、40Vmaxの「CL002G」よりもコストを抑えられるため、これからバ18V環境を整えようと考えている方にとって非常に良い選択肢となります。
関連商品
18Vバッテリ
BL1860B:6.0Ah

BL1850B:5.0Ah

BL1840B:4.0Ah

BL1830B:3.0Ah

BL1820B:2.0Ah

BL1815N:1.5Ah

18V充電器
DC18RF ⇒ BL1860B:フル充電40分
DC18RC ⇒ BL1860B:フル充電55分

DC18RD(2本同時充電) ⇒ BL1860B:フル充電55分

DC18RF ⇒ BL1860B:フル充電分

DC18SH(2本同時充電) ⇒ BL1860B:フル充電130分

DC18RF ⇒ BL1860B:フル充電分

DC18SD(2本同時充電×2) ⇒ BL1860B:フル充電130分

DC18WC ⇒ BL1860B:フル充電160分
