今回ご紹介するのはマキタ製18Vコードレスクリーナー『CL180FD』。


トリガスイッチタイプで、マキタ18Vの中では最も安価な機種。
とは言っても、バッテリ含めると18V導入には結構なお金がかかるので既に18V環境が整っている方向け。
今回はそんな『CL180FD』についてレビューしていきます。

こんな方にオススメ♪
- 既にマキタ18Vのバッテリ&充電器を持ってる。または今後、マキタ18Vで生きていく覚悟がある。
- トリガ式のクリーナーが欲しい
- 高機能よりも価格優先!
別の機種が良さそうな方
- マキタ18Vでちょっとお高くなっも良いのでスペックが高い機種がいい。
⇒マキタ18V「CL280FD」 - マキタ18Vバッテリや充電器持っていない。マキタ18Vで生きていくつもりもない。
⇒マキタ10.8V「CL106FD」、ハイコーキ18V「R18DTC」
CL180FDの立ち位置
CL180FD | CL181FD | CL182FD | CL280FD | |
外観 | ![]() |
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![]() |
集塵方式 | カプセル | カプセル | 紙パック | カプセル |
容量 | 650ml | 650ml | 500ml | 750ml |
スイッチ | トリガ | ワンタッチ | ワンタッチ | トリガ |
吸込仕事率 | 37W | 【強】37W 【弱】10W |
【強】37W 【弱】10W |
45W |
1充電使用量 ※BL1830B |
20分 | 20分 | 20分 | 20分 |
重量 | 1.4kg | 1.5kg | 1.4kg | 1.5kg |
定価(税別:本体のみ) ※2025年月時点 |
11,550円 | 11,700円 | 12,300円 | 16,800円 |
発売年月 | 2009年12月 | 2016年2月 | 2010年9月 | 2019年2月 |
マキタ18Vの中でスタンダートタイプが『CL180FD』「CL181FD」「CL182FD」の3機種で、それぞれスイッチ方式・集塵方式が違うのみで、『CL180FD』はトリガスイッチ方式のカプセル集塵タイプ。
18Vには更にハイスペック版(「CL284FD」など)があるが『CL180FD』のちょっとレベルアップ版が「CL280FD」(トリガスイッチ方式/カプセル集塵)。
ということで『CL180FD』は比較的安価なスタンダードタイプのトリガスイッチ・カプセル集塵タイプ、が『CL180FD』の立ち位置になります。
CL180FDのラインナップ

『CL180FD』は本体のみと、バッテリ&充電器セット品の2種類がラインナップ。更に本体色は珍しく青(末尾が無印)と白(末尾がW)の2種類があるので、ご購入時には型式にご注意を。
CL180FDZ(青)、CL180FDZW(白):本体のみ



本体色 | 青(無印)、白(W) |
バッテリー | 無し |
充電器 | 無し |
サイクロン | 無し |
集塵用品 | 高機能フィルタ(内蔵) |
その他付属品 | サッシノズル |
CL180FDRF(青)、CL180FDRFW(白):本体+3.0Ahバッテリ+充電器



本体色 | 青(無印)、白(W) |
バッテリー | BL1830B×1個 |
充電器 | DC18RF |
サイクロン | 無し |
集塵用品 | 高機能フィルタ(内蔵) |
その他付属品 | サッシノズル |
CL180FDの価格帯

ラインナップ | 定価 | ネット価格 |
---|---|---|
CL180FDZ,CL180FDZW (本体のみ) | 10,500円 | 7,800円 |
CL180FDRF,CL180FDRFW (3.0Ahバッテリセット) | 41,000円 | 30,200円 |
『CL180FDZ(青),CL180FDZW(白)』(本体のみ)の場合、時期により多少の変動はあるが7,800円ほどで販売されており、これはHiKOKI含め18V機種の中で最安値となってます。
バッテリ・充電器から集めないと・・・という方は『CL180FDRF(青)、CL180FDRFW(白)』となるわけですが、約30,000円と結構な出費。。。
他にマキタ電動工具で18Vを使っていく予定があるのであれば、『CL180FD』をセット品で買うのも先行投資として有りですが、『CL180FD』のためだけに18V環境を整えるのは正直コスパは良くないと思える額です。
もし18Vにこだわる必要が無いのであれば、吸引力は若干下がりますが実使用上はそこまで差が気にならない10.8V「CL106FD」(同じトリガ&カプセルタイプ)の方が、バッテリ+充電器セットでも半額の15,000円程度で購入できるため、当ブログとしては「CL106FD」の方をオススメしたい。
もしくは、HiKOKIの「R18DTC」ですね。
\CL180FDの最新価格は以下からチェック/
CL180FDの基本スペック
外観

使い心地や性能など確認するために『CL180FDZ』を購入しましたので、まずは基本スペックから紹介していきます。

『CL180FD』の全体像。取り付けているバッテリはBL1830B。
どんな感じかな?と初めてマキタブルーのクリーナーを買ってみましたが、ほとんどの人は白を選ぶかなと思ってます。w


装着バッテリ | ノズル無し | ノズル有り |
---|---|---|
バッテリ無し | 898g | 約1.1kg |
BL1820B(2.0Ah) | 1276g | 約1.5kg |
BL1830B(3.0Ah) | 1528g | 約1.8kg |
BL1860B(6.0Ah) | 1564g | 約1.8kg |
18Vの中では軽量機種となる『CL180FD』ですが、セットラインナップであるBL1830Bバッテリを取り付けるとノズル有りで約1.8kg。
長時間連続して使用しないのであれば小容量バッテリのBL1820B(連続約13分)を取り付ければ約1.5kgとなり、腕への負担を軽減することができます。
※ちなみに10.8V機種「CL106FD」であれば1.1kg前後なのでより軽くて扱いやすい。

持ち手はラバー素材になっており、滑りにくく扱いやすい。
「CL106FD」などの10.8V以下機種はラバー素材ではなくプラスチック素材そのままなので、若干滑りやすくなっているので、この点は18V機種が優位♪

スイッチ

『CL180FD』はトリガスイッチを採用しており、好きなタイミングで瞬時にONしたりOFFしたり。スイッチ自体も硬くもなく柔らかくもなく、特にストレスもなく自然にカチカチ、スイッチ操作可能♪
長時間・広範囲をまんべんなく掃除するというよりも、見つけたゴミをサッと吸いとってOFFして、吸い取ってOFFしてといった使い方に便利。
なお、トリガスイッチは単純なON/OFFなので動かす時は常に最大パワーとなるため、ちょっと静かに動かしたいとの要望にお応えできないのが難点です。
集塵タイプ

吸い取ったゴミは左のカプセルの中に溜まっていくタイプ。
カプセルをひねって外すだけでゴミ捨て完了できるため、紙パックの取付などの手間やランニングコストはかかりませんが、ゴミ捨ての際にホコリが舞う可能性が高いです。
※「CL182FD」などの紙パック式ならそのままポイができるので、ホコリが舞う心配がなく衛生的。
内部フィルタには高機能フィルタが採用されており、「CL106FD」(10.8V)などのプレフィルタ+フィルタよりも集塵効率がUP。排気がキレイなことに加え、従来フィルタよりもホコリが引っ付きにくいため、吸引力が低下しにくく、フィルタのメンテもラクになってます。

また、フィルタ素材は同じですが中骨が追加された高機能フィルタEXも新しく登場。中骨がフィルタ形状を安定してくれ集塵効率も高く、フィルタの取り外しもしやすくなっているため、元々ついている高機能フィルタがそろそろ交換時期かな~となった際には、高機能フィルタEXの方がオススメ。(300円、EXの方が高くはなります)

サイクロンユニットの取付

『CL180FD』では一体型タイプ含めてサイクロンユニット(別売)を後付け可能。
写真ではチグハグな感じになってますが、青色のサイクロンユニットもありますのでご安心を。

サイクロンアタッチメントを取り付けると、吸い取ったゴミはアタッチメントのゴミカップに溜まっていくため、ゴミ捨て時にノズルやカプセルを本体からいちいち取り外すことなく、ゴミカップを外すだけでゴミ捨てが可能♪
また、細かいチリやホコリがサイクロンで取り除かれ本体内部へはキレイな空気しか入っていかないため、フィルタの汚れるスピードが格段に落ち・メンテナンスが非常にラクになります。
サイクロンユニットにはパイプ固定有りverと無しverがありますので購入時には要注意です。
※一体型は固定有りVerに強制的に変換されます。固定無しのパイプも使用可能。
『CF180FD』はパイプ固定無しverになります。
ロングタイプ:A-70057(青)、A-67169(白)
ショートタイプ:A-72469(青)、A-72475(白)
一体型タイプ:A-74522(青)、A-74500(白)






性能測定
騒音値

『CL180FD』の動作時の音の大きさは約90dBとなっており、他機種と比べ音が大きい方。
しかも、トリガスイッチタイプなので強弱の設定ができずに常にフルパワーで豪快にかき鳴らし続けてくれます。
音の大きさのイメージとしてはご近所さんに「あ~掃除機かけてんだなぁ」と分かるレベルなので、使う時間帯には注意した方が良いですね。
吸引力

プロット形状はサイクロン種類を表す:●印→サイクロン無し、■印→サイクロン(ロング)、♦印→サイクロン(ショート)
プロット色はモード種類を表す: 青→パワフル、オレンジ→強、緑→標準
吸込仕事率は、掃除機の吸込力の強さをW(ワット)で表すもので、次の計算式によって算出されます。
「吸込仕事率」ってなに? | 三菱電機 よくあるご質問 FAQ
吸込仕事率=真空度×風量×0.01666※
真空度…ゴミを浮き上がらせる力
風量…浮き上がらせたゴミを運ぶ力
※ JISで規定している換算係数
上の式内にある風量は「風速×面積」で表されるため、上の「風速-真空度」のグラフでは右上に行けば行くほど、吸引仕事率は高くなります。
同じ18Vのスタンダードタイプと同程度の真空度&風速となっており、ほぼほぼカタログ通り(37W)の結果。
サイクロンユニット付き(※一体型は未計測)では、「CL100D」(カタログ値:14W)と同程度の結果となっており、サイクロン取付で思った以上に吸引力は低下してしまいます。。。

他機種との比較
「CL106FD」との比較は以下ページで解説してますので、こちらをご覧下さい。
⇒【トリガスイッチと言えばコレ】CL106FDレビュー_マキタ10.8Vコードレスクリーナー_CL106FDZW,CL106FDSHW
CL180FD (マキタ‐18V) |
CL280FD (マキタ‐18V) |
R18DTC (ハイコーキ‐18V) |
|
外観 | ![]() |
![]() |
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集塵方式 | カプセル | カプセル | カプセル |
容量 | 650ml | 750ml | 560ml |
スイッチ | トリガ | トリガ&スライド | トリガ |
吸込仕事率 | 37W | 45W | 40W |
1充電使用量 | 20分 ※BL1830B使用時 |
20分 ※BL1830B使用時 |
40分 ※BSL36A18X使用時 |
質量 ※ノズル・パイプ除く |
1.4kg | 1.4kg | 1.7kg |
定価(税別:本体のみ) ※2025年2月時点 |
11,550円 | 16,800円 | 12,100円 |
発売年月 | 2009年12月 | 2019年2月 | 2023年10月 |
マキタ18V‐CL280FDと比較

マキタ18Vで同じトリガスイッチ/カプセルタイプの「CL280FD」と比較。
吸引力は『CL180FD』は37Wとなっており、「CL280FD」(45W)の方が若干強めで、掃除効率は「CL280FD」の方がやや高い。

ノズルの形状は同じですが、パイプが「CL280FD」ではロック付きタイプとなっており、『CL180FD』(ロック無し)はしっかりと差し込んでおかないと掃除中にパイプがスポッと抜けてしまうこともたまにあるため、使い勝手は「CL280FD」の方が良い。
内蔵のフィルタはどちらも高機能フィルタとなっているが、細かく言うと「CL280FD」の方は高機能フィルタEXといって中にプラスチックの中骨が入ったバージョンでより扱いやすくなっている改良版。
スイッチについては、どちらもトリガそ装備しているが「CL280FD」の方はロック式のスライドスイッチも装備しているため、トリガ式が苦手な長時間運転にも疲れ知らずで対応可能となっている。
あとは見えない部分にはなりますが、搭載されているモーターが、『CL180FD』の方がブラシモーターで「CL280FD」の方がブラシレスモーターとなっており、ブラシレスモーター「CL280FD」の方がパワフル・省エネ・低騒音ではありますが、価格はお高くなっている。となります。
ということで『CL180FD』と「CL280FD」を比較してきましたが、『CL180FD』のハイスペック版が「CL280FD」なので、基本的には「CL280FD」が各々の面で優れているのは当たり前っちゃ当たり前。
その価格差は約4,000円となっているため、この価格差分を出せるかどうか。その辺は、お財布とご相談となるかと思いますが、当ブログとしては「CL280FD」を買っといた方が満足度は高いとの考えです。
ハイコーキ18V‐R18DTCと比較

ハイコーキの18Vで同じトリガスイッチタイプの「R18DTC」と比較。
集塵方式は同じカプセル式で、吸引力もほぼ同じ。

ノズル・フィルタ・スイッチ・モータ・LED・・・どれをとってもあんまり違いは見受けられない。
ですが、動作音は『CL180FD』(約90dB)よりも「R18DTC」(約82dB)の方が静か。
クリーナー単体であればどちらも8,000円前後であり価格に差は無いですが、バッテリと充電器から集めようと思うと、「CL180FDRF」(約30,000円)、「R18DTC(NN)+UC18YDL2+BSL1820M」(約23,000円※R18DTCはセット販売無しのため各々単品で購入)となり、「R18DTC」の方が7,000円ほどお安くなるため、マキタにこだわらないのであれば「R18DTC」の方がコスパ良しです。




実際に使ってみる
床の素材 | ゴミの種類 |
---|---|
フローリング | 紙くず、重曹 |
畳 | 重曹(砂の代わり) |
絨毯 | 糸 |
タイルカーペット | 紙くず |

グラフにしてしまうと『CL180FD』の吸引仕事率(37W)は上位機種の「CL284FD」(125W)などに比べるとかなり低く感じてしまいますが、上の動画を見ていただけれれば分かる通り、通常の掃除で困ることはないほどの吸引力です。
CL180FDのメリット・デメリット
というわけで、情報をまとめると。。。
メリット | デメリット | ||
〇 |
トリガスイッチ式で好きなタイミングで即座にON・OFFしやすい。 | ✕ |
長時間使用するにはトリガ引きっぱなしになるので指が疲れる。 |
〇 | 18V内での最軽量であり、腕が疲れにくい。 | ✕ | 常にフルパワー状態であり、静かに使いたいとの要望に応えられない。 |
〇 | 本体のみなら8,000円弱となっており、18Vの中での最安値 | ✕ | マキタ18Vバッテリをお持ちでない場合、スペック的に変わらない10.8VやHiKOKIの他機種の方が安く揃えられる。。。 |
というわけで、冒頭にも記載してましたが、『CL180FD』をオススメできる人は
こんな方にオススメ♪
- 既にマキタ18Vのバッテリ&充電器を持ってる。または今後、マキタ18Vで生きていく覚悟がある。
- トリガ式のクリーナーが欲しい
- 高機能よりも価格優先!

別の機種が良さそうな方
- マキタ18Vでちょっとお高くなっも良いのでスペックが高い機種がいい。
⇒マキタ18V「CL280FD」 - マキタ18Vバッテリや充電器持っていない。マキタ18Vで生きていくつもりもない。
⇒マキタ10.8V「CL106FD」、ハイコーキ18V「R18DTC」
まとめ

ということで今回は『CL180FD』をレビューしました。
スペック的には何の問題もない良機種ではあるんですが、他機種と並べてしまうと、オススメできる範囲が意外と狭まってしまう。。。
マキタ18Vユーザーでとにかく安価なクリーナーが欲しい方は選択肢にどうぞ。

関連商品
18Vバッテリ
BL1860B:6.0Ah

BL1850B:5.0Ah

BL1840B:4.0Ah

BL1830B:3.0Ah

BL1820B:2.0Ah

BL1815N:1.5Ah

18V充電器
DC18RF ⇒ BL1860B:フル充電40分
DC18RC ⇒ BL1860B:フル充電55分

DC18RD(2本同時充電) ⇒ BL1860B:フル充電55分

DC18RF ⇒ BL1860B:フル充電分

DC18SH(2本同時充電) ⇒ BL1860B:フル充電130分

DC18RF ⇒ BL1860B:フル充電分

DC18SD(2本同時充電×2) ⇒ BL1860B:フル充電130分

DC18WC ⇒ BL1860B:フル充電160分
