今回ご紹介するのはマキタ製10.8Vコードレスクリーナー『CL106FD』。

10.8V(スライド)マキタコードレスクリーナーの中で唯一のトリガ式スイッチで、頻繁にON・OFFしたい人向け。※ちなみに筆者はこのトリガ式が好み♪
上位機種と比べると吸引力が劣るのは間違いないですが、コンパクトなマキタコードレスクリーナの中でも最軽量の部類のため、サッと出してササッと掃除するのに非常に便利♪
今回はそんな『CL106FD』についてレビューしていきます。

こんな方にオススメ♪
- 長時間・広い範囲を掃除するというよりも見つけたゴミをササっと掃除したい。
- スペックよりも価格最優先
- サイクロンユニットの使用は考えてない。
別の機種が良さそうな方
- 比較的安価な下位モデルかつトリガ方式でサイクロンを付けて使いたい
⇒マキタ18V「CL180FD」 - トリガスイッチ式で価格よりもスペックを求む
⇒マキタ18V「CL280FD」
CL106FDの立ち位置
CL106FD | CL107FD | CL108FD | |
外観 | ![]() |
![]() |
![]() |
集塵方式 | カプセル | 紙パック | カプセル |
容量 | 600ml | 500ml | 600ml |
スイッチ | トリガ | ワンタッチ | ワンタッチ |
吸込仕事率 | 19W | 【パワフル】32W 【強】20W 【標準】5W |
【パワフル】30W 【強】20W 【標準】5W |
1充電使用量 ※BL1015時 |
16分 | 【パワフル】10分 【強】12分 【標準】25分 |
【パワフル】10分 【強】12分 【標準】25分 |
重量 | 0.98kg | 1.10kg | 1.00kg |
定価(税別:本体のみ) ※2025年1月時点 |
6,500円 | 8,400円 | 7,700円 |
発売年月 | 2016年9月 | 2016年9月 | 2018年8月 |
マキタ10.8Vコードレスクリーナの現機種は上表の3モデルで、これらの違いはスイッチタイプと集塵方式の違い。
『CL106FD』はこれら3機種の中で唯一トリガ式スイッチを採用しており、ごみを吸いたい時だけON、吸わない時は即座にOFFすることが可能。目についたゴミを吸うのに適しており、公共施設の清掃でも『CL106FD』や「CL116D」のトリガ式クリーナーをよく見かけます。
トリガ式の場合、集塵方式はカプセル式オンリーのため、ゴミ捨てが簡単な紙パック式かつトリガー方式が良いと思ってもマキタのクリーナー内で選ぶのであればどちらかを諦める必要があるのはちょっと難点です。※HiKOKIの場合もトリガ式+紙パック式のラインナップは無いが、やりようがないわけでは無い。(HiKOKIクリーナーを2台購入しないといけないですが。。。)
自分の思い通りにクリーナーをカチカチON/OFFできるのはいいですが、反面、連続して長時間掃除する場合、何分間もトリガーを引いておかなければならず指がつりかねないので、広範囲を掃除することが多い場合は、ワンタッチスイッチの「CL107FD」や「CL108FD」の方がオススメです。
CL106FDのラインナップ

CL106FDZW:本体のみ


本体色 | 白 |
バッテリー | 無し |
充電器 | 無し |
サイクロン | 無し |
集塵用品 | フィルタ,プレフィルタ |
その他付属品 | サッシノズル |
CL106FDSHW:本体(白)+1.5Ahバッテリ+充電器


本体色 | 白 |
バッテリー | BL1015×1個 |
充電器 | DC10SA |
サイクロン | 無し |
集塵用品 | フィルタ,プレフィルタ |
その他付属品 | サッシノズル |
CL106FDの価格帯

ラインナップ | 定価 | ネット価格 |
---|---|---|
CL106FDZW (本体のみ) | 6,500円 | 5,500円 |
CL106FDSHW (1.5Ahバッテリ) | 19,800円 | 13,500円 |
本体のみの『CL106FDZW』であれば大体5,500円、時期によってはAmazonで5,000円を切る価格で購入可能。既にマキタ10.8Vバッテリを持っている方であれば、5,000円で掃除機を導入できるのは非常にコスパ良し。
同じ10.8V機種の「CL107FD」「CL108FD」よりも500円~1,000円ほどお安くなってるため、特にスイッチ方式(トリガ/ワンタッチ)や集塵方式(紙パック/カプセル)にこだわらないのであれば、最安の『CL106FD』で良い。
なお、バッテリ・充電器から揃えないと・・・という方は『CL106FDSHW』(バッテリ&充電器付)を購入する必要があり、Amazonや楽天で大体13,500円前後となっておりややお高め。
バッテリから揃えるのであれば18V機種も選択肢として出てきますが、スペックや使い勝手がほとんど変わらない「CL180FD」のバッテリセットになると3万円強・・・。より高スペックなブラシレスモータタイプ(CL284FD等)を考えてるとか、他電動工具で18Vを使っていきたいとかでない限り、バッテリから揃えようとしている人が安価なクリーナーのために18Vに手を出すのは良い選択肢とは言えないですね。
\CL106FDの最新価格は以下からチェック/
CL106FDの基本スペック
外観

実際の使い心地やスペック測定のため『CL106FDZW』を購入。

『CL106FD』の全体像。
取り付けてるバッテリはBL1040B(4.0Ah)です。

装着バッテリ | ノズル無し | ノズル有り |
---|---|---|
バッテリ無し | 788g | 約1.0kg |
BL1015(1.5Ah) | 996g | 約1.2kg |
BL1040B(4.0Ah) | 1164g | 約1.4kg |
BL1050B(5.0Ah) | 1100g | 約1.3kg |
バッテリ(BL1015)とノズルを取り付けた状態で約1.2kg。
軽量タイプの10.8Vの中でも「CL107FD」や「CL108FD」と比べて50g~150gほど軽く、長時間使用していても疲れにくいです。

持ち手に関しては、溝加工が入ってはいるものの素材は樹脂(プラスチック)のため、若干滑りやすいですが、いわゆる電動工具の様に振り回したり・振り回されたりするようなもシロモノでは無いのでそこまで気にする必要はないです。
※18V等の上位機種になるとラバー素材でグリップ感UPされてます。

スイッチ

吸い取ったゴミは左のカプセルの中に溜まっていくタイプ。
カプセルをひねって外すだけでゴミ捨て完了できるため、紙パックの取付などの手間はかかりません。

ただ、細かい塵や埃などが本体内部に侵入しないよう、フィルタが取り付けられており、これらの定期的なメンテナンスは必要です。
プレフィルタは汚れてきたら水で丸洗い、フィルタは汚れてきたら新しいものと交換(1,2回なら水洗いして使うことも可能っちゃ可能)。
フィルタが汚れた(目詰まり)状態だと、空気が通りにくくなり、吸引力が下がってしまいます。
なんかゴミ吸えなくなってきたな・・・と感じたら、フィルタの状態をチェックしてみましょう。


サイクロンユニットの取付

『CL106FD』では、サイクロンアタッチメント(別売)を後付けすることも可能。
サイクロンアタッチメントを取り付けると、吸い取ったゴミはアタッチメントのゴミカップに溜まっていくため、ゴミ捨て時にノズルやカプセルを本体からいちいち取り外すことなく、ゴミカップを外すだけでゴミ捨てが可能♪
また、細かいチリやホコリがサイクロンで取り除かれ本体内部へはキレイな空気しか入っていかないため、フィルタの汚れるスピードが格段に落ち・メンテナンスが非常にラクに。
ただ、元々吸引力の低い『CL106FD』の場合、サイクロンを取り付けることで更に吸引力が下がってしまうので、サイクロン付ではやや吸いが悪いな~と思いながら掃除することになります。。。
サイクロンユニットにはパイプ固定有りverと無しverがありますので購入時には要注意です。
『CF106FD』はパイプ固定無しになります。
ロングタイプ:A-67169
ショートタイプ:A-72475


性能測定
騒音値

『CL106FD』の動作音は約87dB。
上のグラフを見てもらえれば分かる通り、マキタ・HiKOKIクリーナーの中で動作音大き目の機種です。
トリガスイッチ式で強弱の設定もできないため、静かに使いたいシーン(子供が寝てるとか・夜にちょっと使いたいとか)がある場合は、強弱設定ができるワンタッチスイッチタイプを選ぶ方が良いです。10.8Vスライド式なら「CL107FD」「CL108FD」ですね。
めっちゃ静かな機種がいい!とお考えなら「CL284FD」(18V)や「CL001G」(40Vmax)などのブラシレスモータタイプがオススメです。(お値段跳ね上がりますが・・・)
吸引力

プロット形状はサイクロン種類を表す:●印→サイクロン無し、■印→サイクロン(ロング)、♦印→サイクロン(ショート)
吸込仕事率は、掃除機の吸込力の強さをW(ワット)で表すもので、次の計算式によって算出されます。
「吸込仕事率」ってなに? | 三菱電機 よくあるご質問 FAQ
吸込仕事率=真空度×風量×0.01666※
真空度…ゴミを浮き上がらせる力
風量…浮き上がらせたゴミを運ぶ力
※ JISで規定している換算係数
上の式内にある風量は「風速×面積」で表されるため、上の「風速-真空度」のグラフでは右上に行けば行くほど、吸引仕事率は高くなります。
10.8Vの他機種と比べると『CL106FD』の最大吸引力は2/3程度。実使用上はそんなに気にならないレベルの違いです。
ただ、サイクロンを取り付けてしまうと話は別で、なんかあんまり吸ってくれないかな・・・とのことで人によってはややストレスを感じてしまう可能性もあるため、サイクロン付での使用を考えている場合は、『CL106FD』はあんまりオススメできないです。

他機種との比較
CL106FD (makita‐10.8V) |
CL180FD (makita‐18V) |
|
外観 | ![]() |
![]() |
集塵方式 | カプセル式 | カプセル式 |
容量 | 600ml | 650ml |
スイッチ | トリガ | トリガ |
吸込仕事率 | 19W | 37W |
1充電使用量 | 16分 ※BL1015使用 |
20分 ※BL1830B使用 |
重量 | 0.98kg | 1.4kg |
定価(税別:本体のみ) ※2025年月時点 |
6,500円 | 11,550円 |
発売年月 | 2016年9月 | 2009年12月 |
CL180FDと比較

トリガスイッチ式&カプセル式のマキタ18V「CL180FD」と比較。

ノズルやLED、スイッチ方式に関しては違いは無し。
中のフィルタが『CL106FD』はプレフィルタ+フィルタ、「CL180FD」は高機能フィルタを搭載。
高機能フィルタの方が、細かいゴミを通しにくいため排気がキレイで故障にもつながりにくい。また素材の違いで塵や埃がフィルタに残りにくくメンテナンスしやすく吸引力が下がりにくいのも高機能フィルタのメリットです。※高機能フィルタ(単品)を購入して、『CL106FD』に取り付けることも可能です。

吸引力は『CL106FD』(19W)が「CL180FD」(37W)の半分程度。価格はAmazonや楽天では『CL106FD』(5,500円ほど)の方が「CL180FD」(7,800円ほど)よりも2,000円近く安い。
サイクロンを使う予定なら吸引力と価格差から考えて「CL180FD」の方が良いですが、18Vバッテリを持っていない場合、充電器含めて揃えるのに3万円近くかかります。10.8Vなら1万5千円ぐらいで揃えられる。
特にサイクロンにどうしてもこだわらない場合、10.8Vか18Vどっちもバッテリ持っていない場合でどっちにしようか迷っている方は『CL106FD』の方が良い選択肢になると思います。
実際に使ってみる
床の素材 | ゴミの種類 |
---|---|
フローリング | 紙くず、重曹 |
畳 | 重曹 |
絨毯 | 糸 |
タイルカーペット | 紙くず |

『CL106FD』の吸引仕事率はマキタ・HiKOKIのコードレスクリーナーの中でも若干低め。それでも使っている中での感想は、そこまで吸引力が低いとは感じないです。
ただ、ボルトやナットを吸ってみた結果で分かる通り、ゴミを寄せて吸い上げる力はやはりいまひとつ。隙間や角に溜まったり詰まったりしているゴミを吸う能力はあまり期待しない方がいいです。
CL106FDのメリット・デメリット
というわけで、情報をまとめると。。。
メリット | デメリット | ||
〇 |
軽量なので手軽にサッと使いやすい。 | ✕ |
吸引力低めで、隅や隙間などは苦手。 |
〇 | 本体のみなら5,000円程度で手に入るためお財布に優しい。 | ✕ | サイクロン取り付けるともっと吸引力下がるってちょっとストレス。 |
〇 | トリガ方式で好きなタイミングでON/OFFしやすく、目についたゴミをサッと吸いやすい。 | ✕ | 強弱設定ができず常にフルパワーなので動作音も常に最大。 |
というわけで、冒頭にも記載してましたが、『CL106FD』をオススメできる人は
こんな方にオススメ♪
- 長時間・広い範囲を掃除するというよりも見つけたゴミをササっと掃除したい。
- スペックよりも価格最優先
- サイクロンユニットの使用は考えてない。

別の機種が良さそうな方
- 比較的安価な下位モデルかつトリガ方式でサイクロンを付けて使いたい
⇒マキタ18V「CL180FD」 - トリガスイッチ式で価格よりもスペックを求む
⇒マキタ18V「CL280FD」
まとめ

ということで今回は『CL106FD』をレビューしました。
軽量かつコンパクトなトリガスイッチ式クリーナーでササっとお掃除できる本機種。
マキタクードレスクリーナーの中でも最安値に近いため、お財布にも優しいのは嬉しいですね♪

関連商品
10.8Vスライドバッテリ
BL1050B:5.0Ah

BL1040B:4.0Ah

BL1020B:2.0Ah

BL1015:1.5Ah

スライド10.8V充電器
DC10SA ⇒ BL1040B:フル充電60分

DC10WC ⇒ BL1040B:フル充電130分
