今回ご紹介するのはマキタ製40Vmaxコードレスクリーナー『CL003G』。

マキタコートドレスクリーナーの中でサイクロン式としては最高の吸引仕事率100Wを持ちながら、静音性も兼ね備えた40Vmax機種。
今まで邪魔になりがちだったサイクロンユニットが一体型となったことで狭いところや隙間なども掃除しやすくなってます。
今回はそんなサイクロンタイプ最強機種『CL003G』についてレビューしていきます。

こんな方にオススメ♪
- 40Vmaxバッテリを既に持っている。もしくは今後、40Vmaxで生きていく覚悟がある
- ちょっとぐらい重くても問題ない。
- メンテナンスの手間が減るなら多少の価格差は許せる。
別の機種が良さそうな方
CL003Gの立ち位置
CL001G | CL002G | CL003G | R36DB | |
外観 | ![]() |
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集塵方式 | カプセル | 紙パック | サイクロン | カプセル |
容量 | 730ml | 500ml | 250ml | 560ml |
スイッチ | ワンタッチ | ワンタッチ | ワンタッチ | ワンタッチ |
吸込仕事率 | 【パワフル】125W 【強】70W 【標準】45W 【エコ】20W |
【パワフル】125W 【強】70W 【標準】45W 【エコ】20W |
【パワフル】100W 【強】60W 【標準】35W 【エコ】15W |
【強】155W 【標準】65W 【弱】35W |
1充電使用量 | 【パワフル】16分 【強】25分 【標準】40分 【エコ】80分 ※BL4025使用 |
【パワフル】16分 【強】25分 【標準】40分 【エコ】80分 ※BL4025使用 |
【パワフル】16分 【強】25分 【標準】40分 【エコ】80分 ※BL4025使用 |
【強】15分 【標準】30分 【弱】60分 ※BSL36A18X使用 |
重量 ※パイプノズル無 |
1.6kg | 1.7kg | 1.8kg | 1.6kg |
定価(税別:本体のみ) ※2025年月時点 |
20,800円 | 21,500円 | 24,000円 | 21,500円 |
発売年月 | 2021年2月 | 2021年11月 | 2022年3月 | 2022年9月 |
マキタ40Vmaxコードレスクリーナーには3機種がラインナップしておりその中で『CL003G』は集塵方式がサイクロンタイプとなってます。「CL001G」はカプセル式、「CL002G」は紙パック式。
「CL001G」や「CL002G」も別付けのサイクロンユニットを取り付けることも可能ですが、この別付けユニットが狭い所の掃除などでは結構邪魔になったり。。。
というところで一体型になった『CL003G』は狭い所や隙間でもスイスイ掃除できる取り回しやすい機種になってます。
なお、18Vの様にスタンダードタイプ(「CL181FD」や「CL182FD」)とハイスペックタイプ(「CL284FD」「CL285FD」「CL286FD」)に分かれておらず、40Vmaxは全てハイスペックタイプの位置づけ。
※「CL286FD」(18V)の40Vmax版が『CL003G』になります。
なので、40Vmax内でどのコードレスクリーナーにするか悩んでいる場合は単純にどの集塵方式が良いか?で選んでOKとなります。
CL003Gのラインナップ

『CL003G』のセットラインナップは①バッテリ+充電器の無し(Z)/有り(RD)の2種類。
また、本体色は白(型式の末尾がW)とオリーブ(型式の末尾がO)の2種類が準備されてます。
CL003GZW(白)、CL003GZO(オリーブ):本体のみ



本体色 | 白(W)、オリーブ(O) |
バッテリー | 無し |
充電器 | 無し |
サイクロン | (一体型) |
集塵用品 | 高機能フィルタ |
その他付属品 | サッシノズル |
CL002GRDW(白)、CL002GRDO(オリーブ):本体+バッテリ+充電器



本体色 | 白(W)、オリーブ(W) |
バッテリー | BL4025×1個 |
充電器 | DC40RA |
サイクロン | (一体型) |
集塵用品 | 高機能フィルタ |
その他付属品 | サッシノズル |
CL003Gの価格帯

ラインナップ | 定価 | ネット価格 |
---|---|---|
CL003GZ (本体のみ) | 24,000円 | 16,700円 |
CL002GRD (バッテリ・充電器付) | 59 ,100円 | 42,000円 |
時期によって多少の変動はありますが、本体のみの「CL003GZ」だと約16,700円となっており、マキタのコードレスクリーナーの中で最高値。。。
「CL001G」(カプセルタイプ:14,500円)や「CL002G」(紙パックタイプ:15,000円)と比べると2,000円ほど『CL003G』の方が高価となっているわけですが、一体型のカプセルユニット(A‐74500)が4,500円ほどすることを考えると、『CL003G』の値段も意外と良心的なのではと思っております。

バッテリと充電器がセットになっている『CL003GRD』の場合、だいたい42,000円前後で取り扱われてます。バッテリ(BL4025)が単体だと15,000円、充電器(DC40RA)は13,000円が相場。『CL003GRD』を全部単品で揃えようとすると「CL003G」(16,700円)+「BL4025」(15,000円)+「DC40RA」(13,000円)=44,700円となるため、バッテリと充電器も必要な人は『CL003GRD』を購入してOKです。
ものによっては単品で揃えた方が安かったりすることも多々。
セット品購入前にチェックすることをオススメします。

\CL003Gの最新価格は以下からチェック/
CL003Gの基本スペック
外観

実際の使い心地やスペック確認のため『CL003GZW』を購入。

バッテリ(BL4025)を取り付けた状態。
サイクロンが一体型になってるのでパイプ付近がスッキリしていて動かしやすそう♪

本体内部にはブラシレスモーターを搭載しておりハイパワーかつ省エネを実現しており、新型ノズルで動作がスムーズかつ騒音も低減。
また、パイプはロックボタン付きとなっており、従来機や下位機種(ロック無し)のようにパイプの差込が甘く掃除している途中に、スポッと抜けてしまうことが無いためストレスフリーで掃除できます。

装着バッテリ | ノズル無し | ノズル有り |
---|---|---|
バッテリ無し | 1216g | 約1.4kg |
BL4025(2.5Ah) | 1904g | 約2.1kg |
バッテリとパイプ・ノズルを取り付けた状態で約2.1kgは「CL001G」(約1.9kg)や「CL002G」(約2.0kg)と比べても重め。
サイクロンユニットが結構重量あるっすもんね。

40Vmaxは18Vや10.8Vバッテリの様な低容量の小型軽量バッテリも無く、軽くして使うこともできないで、質量については40Vmaxとしては弱点ではあります。

持ち手はラバー素材になっており、滑りにくく扱いやすい。
ただやっぱり持ってみた感じ、若干重いので長時間使用するのはちょっとしんどいですね。。。
私は18Vver.の「CL286FD」+BL1820B(低容量小型バッテリ)の方が軽くて扱いやすい。


スイッチ

40Vmaxの各機種(「CL001G」「CL002G」『CL003G』)はワンタッチスイッチを採用しており、従来機種と比べ操作性が改善。
1スイッチでモード切り替えが可能となっており、モードメモリ機能もあるためOFFする直前のモードで再起動可能。
モード設定スイッチと電源スイッチが別に設けられており、OFFした状態でのモード設定が可能なため、夜間であったり・近くで子供が寝ているなど、最弱に設定してからONすれば大きい音を出さないで済むので、かなり助かります。
他ワンタッチスイッチ機種ではONしないとモード切り替えができない機種がほとんどなので、最弱で動かすにも一瞬最強モードを通らないといけない=大きい音が一瞬でてしまいます。

動作モードをLED表示しているため、今どのモードで動いているのか分かりやすいのもGOODです。※モード表示が無い機種では、「あれ?今どのモード?」と分からなくなってしまうことが多々あるので。
集塵タイプ

集塵タイプはサイクロン方式で、吸い取ったゴミはダストカップに溜まっていきます。
ダストカップはワンタッチで取り外し可能なのでカパッと取り外して、ゴミ箱に中身を捨てて、またカパッと取り付けるだけ。
「CL001G」(カプセルタイプ)の様にパイプを一旦外して、カプセルをひねって取り外して、ゴミ捨て、またカプセル取り付けて、パイプを取り付けて・・・の作業からするとかなり楽♪

カプセルタイプの場合、パイプの取り外しと取り付けが地味に面倒なのよね
また、フィルタには3層構造フィルタを採用し、サイクロン特有の風切り音を低減。



サイクロンユニットとクリーナー本体の間には高機能フィルタEXを搭載しており、前段のフィルタで吸いきれなかった塵埃をここでキャッチ。
定期的に洗ってあげるのがベストですが、なんか吸引力下がってきた?と感じたらこの高機能フィルタEXと前段の3層フィルタが汚れていないかチェックしてみてください。
また、排気は可能な限りキレイに!!とこだわりをお持ちの場合は、高機能フィルタをHEPAフィルタ(別売)に変更することも可能です。

【HEPAフィルタ】High Efficiency Particulate Airの略。
空気中の微粒子を捕集する高性能なフィルタで空気清浄機やクリーンルームなどにも使われ、0.3μmの粒子を99.97%以上捕集する性能を有する。ほこりや花粉、ウィルスなどの微粒子を捕集できる。
純正で付属してる部品はコチラ。


サイクロンユニットの取り外し

『CL003G』を買ったもののやっぱりサイクロン辞めたい。。。
なかなかレアケースと思いますが、そうなった場合でもカプセルアセンブリ(別売)等を組み合わせてカプセルタイプ「CL001G」に変身可能。
まさか、そんなことができるのか。。。

紙パック「CL002G」への変身はできないのでご勘弁を。。。




性能測定
騒音値

『CL003G』の動作音は約74dB(エコモード)~約84dB(パワフルモード)となっており、同じ40Vmaxの「CL001G」や「CL002G」と比べるとサイクロン特有の風切り音がする分、若干音は大きめとなってます。
とは言ってもクリーナー全体で見るとかなり静かな部類で、風の流れを効率化し、エラストマで振動を吸収、その後の穴あきスポンジで吸音「新・流路構造」により低騒音を実現してます。

吸引力

プロット形状はサイクロン種類を表す:●印→サイクロン無し、■印→サイクロン(ロング)、♦印→サイクロン(ショート)
プロット色はモード種類を表す: 青→パワフル、オレンジ→強、緑→標準
吸込仕事率は、掃除機の吸込力の強さをW(ワット)で表すもので、次の計算式によって算出されます。
「吸込仕事率」ってなに? | 三菱電機 よくあるご質問 FAQ
吸込仕事率=真空度×風量×0.01666※
真空度…ゴミを浮き上がらせる力
風量…浮き上がらせたゴミを運ぶ力
※ JISで規定している換算係数
上の式内にある風量は「風速×面積」で表されるため、上の「風速-真空度」のグラフでは右上に行けば行くほど、吸引仕事率は高くなります。
カタログ値でもそうなっているように「CL001G」と比べるとやはり、『CL003G』の吸引力は若干低めで「CL001G」の8割程度。
サイクロンを発生させるところにもエネルギーを使ってるので吸引力がカプセル式や紙パック式よりも低くなってるということみたい。

ただ、「CL001G」や「CL002G」にサイクロンユニットを取り付けるよりも吸引力の低下は緩やかなので、吸引力もある程度維持しつつサイクロンを使いたい場合は『CL003G』がオススメ。
他機種との比較
CL003G (マキタ‐40V) |
CL286FD (マキタ‐18V) |
R36DB(SC) (ハイコーキ‐36V) |
|
外観 | ![]() |
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集塵方式 | サイクロン | サイクロン | サイクロン |
容量 | 250ml | 250ml | 400ml |
スイッチ | ワンタッチ | ワンタッチ | ワンタッチ |
吸込仕事率 | 【パワフル】100W 【強】60W 【標準】35W 【エコ】15W |
【パワフル】100W 【強】60W 【標準】35W 【エコ】15W |
【強】90W 【標準】50W 【弱】25W |
1充電使用量 | 【パワフル】16分 【強】25分 【標準】40分 【エコ】80分 ※BL4025使用 |
【パワフル】8分 【強】15分 【標準】21分 【エコ】38分 ※BL1830B使用 |
【強】15分 【標準】30分 【弱】60分 ※BSL36A18X使用 |
重量 | 1.6kg | 1.5kg | 1.9kg |
定価(税別:本体のみ) ※2025年月時点 |
20,800円 | 24,000円 | 25,100円 |
発売年月 | 2021年2月 | 2023年2月 | 2022年9月 |
CL286FD(マキタ18V)と比較

マキタ18Vのサイクロン一体型タイプ「CL286FD」と比較。

結論、『CL003G』と「CL286FD」はバッテリ電圧以外は全て一緒です。
CL286FDの白色も当然あります。

『CL003G』(40Vmax)と「CL286FD」(18V)でどちらが良いの?と悩んでいる場合、何も考えず自身のお手持ちバッテリに合わせていただいてOK。
バッテリから揃える必要があるんだけど、、、の場合は、プロの方でない限り、「CL286FD」(18V)で大丈夫。
※クリーナー以外の電動工具においてスペックが高いのは40Vmaxですが、ラインナップが最も豊富なのは18V。なので18Vを選んでおく方が色んな工具を選べて便利です。
あとはできるだけ軽い方が良い場合には、BL1820B等の小容量の小型バッテリがある18Vの方がオススメですね。
プロの方、DIYでもよほどこだわりがある方でない限りマキタ電動工具における40Vmaxはオーバースペックになりがち。あと、18Vよりも40Vmaxの電動工具の方が価格が高い傾向にあります。

R36DB(SC)(ハイコーキ36V)と比較

『CL003G』の一番のライバル機種「R36DB(SC)」と比較。

吸引仕事率は『CL003G』(100W)の方が「R36DB(SC)」(90W)よりもちょっとだけ上。それぞれの親元?である「CL001G」(125W)と「R36DB」(155W)では「R36DB」の方が吸引力は強いんですが、「R36DB(SC)」の方はサイクロンが2段になっている+HEPAフィルタを採用している分、吸引力の低下も大きいのかなと。
ノズルについては、「R36DB(SC)」の方がクリーナーを引いた時にもゴミを吸えるようにワイパーゴムの後ろ側にも吸込み口が設けられており、掃除のしやすさは「R36DB(SC)」の方に軍配。
スイッチについては『CL003G』の方がLED表示で見やすく、OFF状態でモード設定が可能なことに加え、OFFする前のモードから再開できるメモリ機能も搭載しており、スイッチの使い勝手は『CL001G』の方が良し。
価格的には本体のみだと『CL003GZ』が16,700円前後、「R36DB(SC)(NN)」が16,000円前後とほとんど変わらずです。ただ、バッテリ&充電器のセットとなると『CL003GRD』が42,000円ぐらいに対して「R36DB(SC)(XPZ)」が39,000円前後が相場となっており、バッテリと充電器から揃えるのであれば「R36DB(SC)」の方がお得♪


実際に使ってみる
床の素材 | ゴミの種類 |
---|---|
フローリング | 紙くず、重曹 |
畳 | 重曹(砂の代わり) |
絨毯 | 糸 |
タイルカーペット | 紙くず |

ボルト・ナットの吸い方がややおとなしく、やはり吸引力としては「CL001G」「CL002G」よりも少し劣ります。
とはいっても重たいボルトやナットも難なく吸い取りますし、フローリングや畳の隙間に詰まった粉もササっと掃除できるので、普段の掃除で吸引力弱いな~との不満が出ることはまずないとの印象です。
ただ、ゴミカップの容量(250ml)がカプセルタイプ(730ml)と比べると約1/3と少なく、ゴミ捨ての頻度が高いのはややデメリット。
また、サイクロンの構造上仕方ないのかもですが、大きめのゴミを一気に吸うと詰まりやすいのもサイクロン式の特徴。上の動画では分かりずらいですが紙ごみをパワフルモードで一気に吸う際に”ボリボリ”といった音がしているんですが、これ、サイクロンのちょうど入口のところに紙が詰まってることによるもの。

一体型に限らず、別付けのサイクロンユニットでも同じですが、サイクロン使っててなんか変な音がしたり、吸引力が急に弱くなったりした場合は、中にゴミが詰まっている可能性が高いので、確認してみてください。
CL003Gのメリット・デメリット
というわけで、情報をまとめると。。。
メリット | デメリット | ||
〇 |
カプセル/紙パックよりかは劣るが、それでも強力な吸引力を持つ | ✕ |
本体のみで約16,000円と、マキタコードレスクリーナの中で最高値 |
〇 | サイクロン式でゴミ捨て簡単&省メンテナンス | ✕ | バッテリ取付状態で約2.1kgと重たく、腕が疲れやすい。 |
〇 | 動作音がマキタ・HiKOKIのコードレスクリーナの中でも最静クラス | ✕ | ゴミカップの容量がカプセルの約1/3と小さい。 |
というわけで、冒頭にも記載してましたが、『CL003G』をオススメできる人は
こんな方にオススメ♪
- 40Vmaxバッテリを既に持っている。もしくは今後、40Vmaxで生きていく覚悟がある
- ちょっとぐらい重くても問題ない。
- メンテナンスの手間が減るなら多少の価格差は許せる。


別の機種が良さそうな方
- 40Vmaxバッテリ持ってないし、今後40Vmaxで生きていく自信ない。でもマキタ最強のクリーナーが欲しい
⇒マキタ18V「CL286FD」 - 多少のランニングコストは許すので、ゴミを見たくもないし触りたくもない。
⇒マキタ40Vmax「CL002G」、マキタ18V「CL285FD」 - +2,000円よりメンテナンスの手間を取る。
⇒マキタ40Vmax「CL001G」、マキタ18V「CL284FD」 - 別にマキタじゃなくていいんで、バッテリ&充電器含めて安くて一体型のサイクロン機種が欲しい。
⇒ハイコーキ36V「R36DB(SC)」
まとめ

ということで今回は『CL003G』レビューしました。
「CL001G」「CL002G」よりも吸引力はやや劣るにしても十分すぎる性能を持っており、フィルタメンテナンスの頻度も少なくてOK。
価格はマキタコードレスクリーナーの中での最高値にはなりますが、40Vmax環境が揃っている方にオススメの機種です。


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