今回ご紹介するのはDCM製10.8Vジグソー『T‐JS108V』。
大手ホームセンターDCMが手掛けるDIYを楽しむ女性をターゲットにした電動工具シリーズのジグソー。
他のジグソーに比べて非常にコンパクトで、パワーはあまりないが、女性や初心者でも非常に扱いやすい。
今回はそんなちょい使いにオススメ『T‐JS108V』についてレビューしていきます。
こんな方にオススメ♪
- 1×材や合板などの薄板の切断がメイン
- 女性でも扱える機種が欲しい
- 切断に多少時間がかかっても構わない
- マキタやHiKOKIなどの有名メーカにこだわらない
別の機種が良さそうな方
- メーカにこだわりは無いけど2×材を切断したり、ある程度の切断スピードは確保したい
⇒EARTHMAN AC100V「JSW‐100SC」 - 有名メーカの中で安価な機種が欲しい
⇒マキタ「M421」、HiKOKI「FCJ65V3」
\当ブログの推しジグソーまとめ記事はコチラ/
T-JS108Vのラインナップ
本体のみ
本体色 | 白 |
バッテリー | 無し |
充電器 | 無し |
収納ケース | 無し |
付属ブレード | 木工高速切断用×1本 木工曲線切断用×1本 軟鉄切断用×1本 |
その他付属品 | ― |
バッテリ&充電器セット
本体色 | 白 |
バッテリー | 1個付属 |
充電器 | 付属 |
収納ケース | なし |
付属ブレード | 木工高速切断用×1本 木工曲線切断用×1本 軟鉄切断用×1本 |
その他付属品 | - |
T-JS108Vの価格帯
ラインナップ | 定価 | Amazon価格 |
---|---|---|
T-JS108V (本体のみ) | ー | 5,500円 |
T‐JS108V (バッテリセット) | ― | 9,110円 |
JV100DZ※マキタ (本体のみ) | 15,600円 | 11,500円 |
JJS101※DCM (本体のみ) | 8,980円 | 7,500円 |
『T‐JS108V』は本体のみであれば5,500円とマキタの10.8V「JV100VZ」と比較して半額以下で購入可能。
バッテリセットでも1万円を切るため、DCMの10.8Vシリーズを初めて導入する人でも手を出しやすい価格設定になってます。
また、ホームセンターブランドとしてはライバルとなるアイリスオーヤマの10.8V「JJS101」と比較すると2,000円ほど安く、やはりコスパの良さが目立ちます。
ただ、単純にメーカとかバッテリ環境とか関係なくていいのであればEARTHMAN(高儀)の「JSW‐100SC」が最も安価ではありますが。(コード式のバッテリ要らずで5,000円)
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T-JS108Vの基本スペック
外観・基本スペック
今回購入したのは『T-JS108V(本体のみ)』。
ブレードが3種(木工高速、木工曲線、軟鉄用)付属されているので、すぐに使い始めが可能。
DIYの中でもライトユーザーの方はしばらくは付属のブレードだけでも十分かと思います。
T-JS108Vのセット内容
- ジグソー本体T-JS108V
- ブレード3種(木工高速、木工曲線、軟鉄)
- 取扱説明書
今回は本体のみの購入でしたので、DCMのドリルドライバ「T-DD108V」やインパクトドライバ「T-ID108V」に付属していたバッテリと充電器を使用します。
バッテリ取り付けた状態がコチラ。
かなりコンパクトで見た目も可愛らしいですね。
重さはほぼ1kgでジグソーとしては非常に軽い。
持ってみてもその軽さは他と比べて歴然で、DIYを楽しむ女性をターゲットに、に納得です。
ブレードの種類・取り付け方法
ブレードはタイプBでマキタやHiKOKIを始め、多くのジグソーとブレードを共用できます。
また、ブレード取り付けはワンタッチ対応でブレードを下から差し込むだけで取付完了♪
ブレードを取り外すときはレバー操作のみでOKなので六角レンチ等の工具は不要です。
騒音値
無負荷時の動作音は約86dBで当ブログで検証済みのジグソーの中で断トツで静か。
なので、閑静な住宅街や集合住宅などでもあまり周りに気を遣わずに使用可能です♪
スピード調整・オービタル・稼動ロック
機能 | 内容 |
---|---|
スピード調整方法 | ダイヤル |
オービタル機構 | 無し |
稼動ロック | 常にロック状態 |
スピード調整方法
ブレードの上下スピードはダイヤル式となっており、「1~6」の6段間でスピード調節が可能となってます。
一般的にジグソーのスピード調整はトリガ式/ダイヤル式/そもそも調整できないとなりますが、初心者の方やジグソーの扱いに慣れていない方にはダイヤル式がオススメ。
トリガ式だとトリガ(スイッチ)を押し込む量でスピードを調整しますが、工具を動かしながらスイッチを一定量押し込み続けないといけないので、結構な技量が求められます。
反面ダイヤル式であればダイヤル設定すればスイッチのON/OFFだけでOKなので材料に合わせたスピード調整がメチャクチャ簡単です♪
オービタル機構
『T‐JS108V』はオービタル機構は未搭載。
オービタル機構とはブレードの通常の上下運動に加えて前後運動を付加することで、材料の高速切断に寄与し、一般的なジグソーには搭載されている機能です。
なので、オービタル機構が無いことで高速切断には対応できませんが、切断時間が2倍にも3倍にもなるわけでは無く、『T‐JS108V』のターゲットはDIYerと考えると、オービタル機構は無くても良く、その分価格に還元されてる方がいいかなと思いますね。
稼動ロック
『T‐JS108V』はややスイッチの扱いが特殊で、ロックスイッチを押しながら稼動スイッチ(ロックオンスイッチ)を押すことでジグソーが動作。
この時にロックスイッチを離すとそのまま稼働ロック。ロックスイッチを押したまま稼動スイッチを離すと停止。
稼動ロック状態からはもう一度ロックスイッチを押すことで停止します。
その他便利機能
機能 | 内容 |
---|---|
ソフトノーロード機能 | ー |
ソフトスタート機能 | ー |
ブロワ機能 | 有り |
電子制御 | ー |
低振動設計 | ー |
防じん・防水 | ー |
LED | 有り |
電気ブレーキ | ー |
ブロワ機能とLEDを搭載
便利機能としてはブロワ機能とLEDを搭載しており、どちらも材料を切る時の墨線合わせに寄与します。
ブロワ機能は切断するときに出るおが粉(切りくず)を風で吹き飛ばしてくれる機能で、おが粉で材料に書いた墨線が隠れるのを防いでくれます。
LEDは説明不要かもですが、暗くなりがちな切断箇所を照らしてくれるため、墨線合わせをしやすくしてくれます。
付加機能は価格に見合っている
高級ジグソーであれば無負荷時にブレードスピードを落とすソフトノーロード機能や、負荷がかかってもブレードスピードが落ちない電子制御などなど、高尚な機能があったりしますが、有名メーカ品だとそれら機能が入ってると普通に2万円とか3万円とかします。
また、有名メーカでかなり機能を抑えたローエンドモデルでも1万円前後(バッテリ除く)はするので、『T‐JS108V』はバッテリ・充電器付で9,000円ぐらいであることを考えると付加機能としては十分かなと思います。
他機種との比較
マキタ10.8V「JV100D」と比較してみます。
JV100D | T-JS108V | |
---|---|---|
電圧 | 10.8V | 10.8V |
切断能力(木材) | 65mm | 25mm |
ブレードタイプ | Bタイプ | Bタイプ |
ブレード取付 | 六角レンチ | 工具レス |
オービタル機構 | 有り | 無し |
主な機能 | 誤動作ロック 電気ブレーキ | ブロワ機能 LED |
定価 | 11,500円 | 5,500円 |
同じ10.8Vのコードレスジグソーではありますが写真で分かる通りサイズ感が全く違います。
女性の方やDIYでの扱いやすさは2周りもコンパクトな『T‐JS108V』に軍配。
ただ、あとの使用動画もご覧いただきたいのですが『T‐JS108V』の切断能力(木材)は25mmしかなく、2×材(厚さ約38mm)を切断するのは少々しんどいです。
『T‐JS108V』なら本体のみで5,500円ほど、バッテリ・充電器とのセットでも1万円弱で購入可能なため、「JV100D」と比べてもコスパも良し。(JS100Vはバッテリと充電器も揃えようとすると2万円ほど)
ということでやはり『T‐JS108V』はDIY用途としては2×材はホームセンターでのカットに任せて、薄板用にササっと手軽に扱いたい方向け。
コンパクトだしスピード調節もできるので私でも安心して使えてます。
実際に使ってみる
材料 | 厚さ | 速度 |
SPF材 | 1×4材(厚さ19mm ) | 6(MAX) |
2×4材(厚さ38mm) | 6(MAX ) | |
ラワン合板 | 厚さ15mm | 6(MAX) |
アルミ板 | 厚さ2mm | 4 |
1×4材や15mm厚の合板であれば、切断スピードは遅いですが難なく切断可能。
2×4材(SPF)も切断できなくはないですが、頻繁にカットするのはモータへの負荷がかかるので正直オススメしないですね。
付属のブレードもマキタ純正ブレード(No.10)よりやや切れ味は劣るものの、普通に使えるクオリティとなっており、年に数回ぐらいしか使わないのであればわざわざブレードを買う必要もないと思います。
また、実際に使ってみてやはりコンパクトな形状で扱いやすく、これなら女性の方でもラクに扱えるし、ブレードのスピードがちょっと怖いのであればダイヤルで速度を落とすことも可能。
ジグソーの扱いに慣れてない方でも安心して使用できますね♪
動画ではちょっと分かりずらいですが、おが粉(切りくず)が前の方に飛んで行ってるのはブロワ機能のおかげです♪
T-JS108Vのメリット・デメリット
というわけで、情報をまとめると。。。
メリット | デメリット | ||
〇 |
コンパクトな形状かつ速度調節もでき、女性の方でも安心して使用できる | ✕ |
2×材等の25mmを超える木材の切断は難しい |
〇 | ブレードの取り付け取り外しがワンタッチで工具レス | ✕ | オービタル機構は無く切断スピードは遅い |
〇 | 単体なら5千円強、フルセットでも1万円弱と低価格 | ✕ | 低価格だけあって付加機能は限定的 |
というわけで、冒頭にも記載してましたが、『T-JS108V』をオススメできる人は
こんな方にオススメ♪
- 1×材や合板などの薄板の切断がメイン
- 女性でも扱える機種が欲しい
- 切断に多少時間がかかっても構わない
- マキタやHiKOKIなどの有名メーカにこだわらない
別の機種が良さそうな方
- メーカにこだわりは無いけど2×材を切断したり、ある程度の切断スピードは確保したい
⇒EARTHMAN AC100V「JSW‐100SC」 - 有名メーカの中で安価な機種が欲しい
⇒マキタ「M421」、HiKOKI「FCJ65V3」
まとめ
ということで今回は『T‐JS108V』をレビューしました。
DIYを楽しむ女性をターゲットに開発したということでコンパクトかつ軽量で、かなり扱いやすい商品になってます。
パワーに関しては期待できませんが、DIY用途と考えればそこにこだわる必要はないかなと。
1×材や薄板のカットがメインの方、女性の方にオススメです♪
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